いしださんは、大阪 池田市の出身で、中学生のとき芸能界入りして1964年に民放のドラマ「七人の孫」に出演して人気を集め、同じ年に歌手としてもデビューしました。
1968年に発表した「ブルー・ライト・ヨコハマ」が大ヒットしたほか、その後もつやのある声を生かして「あなたならどうする」などのヒット曲を出し、NHK紅白歌合戦に10回出場しました。
【動画】「ブルー・ライト・ヨコハマ」1969年紅白歌合戦
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1970年代後半からは俳優として数多くの映画やテレビドラマに出演し、映画「火宅の人」では、日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞しました。
NHKでは「阿修羅のごとく」で印象的な役柄を務めたほか、いしださんの家族をモデルにした2003年度の連続テレビ小説「てるてる家族」では、いしださん自身も歌手役で出演し、話題になりました。
2021年には旭日小綬章を受章しています。
事務所によりますと、いしださんは去年も映画に出演するなど活動を続けていましたが、今月11日、甲状腺機能低下症のため東京都内の病院で亡くなりました。
76歳でした。
和田アキ子さん 「大好きな人が亡くなった」
いしだあゆみさんと長年の親交があった歌手の和田アキ子さんはコメントを発表し「デビュー当時、本当に本当にお世話になりました。当時、私はよく先輩にいじめられていましたが、『あんなの気にしちゃダメよ』って優しく声をかけてくれました。同じ大阪出身だったこともあり、私は何かあるとすぐにあゆみちゃんに相談していました。『アコとしゃべると大阪弁がうつるじゃない。女優だから標準語を話さないといけないから大変なんだから』と笑いながらポテトチップスを一枚一枚ポリポリ食べる姿をよく覚えています。大好きな人がお亡くなりになってしまい、残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます」などとしています。