現在のシステムでは、マイナンバーカードとしての期限が来て更新をすると、免許証との一体化の手続きをやり直さなくてはならなくなり、警察庁はシステムが改善されることし秋までは、マイナンバーカードの期限が近い人はまず更新を先にしてからマイナ免許証を取得してほしいと呼びかけています。
マイナ免許証の注意点をまとめました。
マイナンバーカードと運転免許証が一体化した「マイナ免許証」は、今月24日に制度がスタートします。
マイナンバーカードのICチップに免許証番号や有効期限、顔写真などの情報を記録するもので、マイナ免許証を取得するか、従来の運転免許証を持つかは選択でき、両方持つことも可能です。
坂井国家公安委員長「システム改善完了はことし秋」
坂井国家公安委員長は18日の会見で、カードの更新時、免許証情報も自動的に反映させるためのシステムの改善が完了するのはことしの秋になることを明らかにしました。
警察庁はシステムが改善する秋までの間、二度手間や不便を避けるため、マイナンバーカードの期限が近い人はまず更新を先にしてからマイナ免許証を取得してほしいと呼びかけています。
【マイナ免許証 ここに注意!】
マイナ免許証は、引っ越しをした際、役所に届け出をするだけで免許証の住所変更もあわせてできることや免許証の更新時の講習をオンラインで受けられるメリットがあると説明されています。
一方で注意すべき点も…
マイナカードと運転免許証の有効期限は別
マイナ免許証には、マイナンバーカードの有効期限と、運転免許証の有効期限が別々に存在します。
有効期限が来た場合は、それぞれ更新手続きが必要ですが現在のシステムでは、マイナンバーカードの方の更新をすると免許証情報が引き継がれず、再び警察署などに行って「一体化」の手続きをやり直さなくてはなりません。
警察庁によりますとシステムの改善が完了し、免許証情報が自動的に反映されるようになるのは、ことしの秋だということです。
システムの改善前にマイナ免許証だけを持って車で役所に行き、マイナンバーカードとしての更新を行うと、その時点では免許証の情報が引き継がれていないため、帰り道では「免許証不携帯」の状態になってしまいます。
こうした事態を防ぐためにも、期限が近い人についてはまずマイナンバーカードを先に更新してから、その後、マイナ免許証を取得してほしいと呼びかけています。
運転免許証の有効期限は記載されず
マイナ免許証の券面には、運転免許証の有効期限が記載されないため「更新時期がわかりづらい」という指摘もあります。
従来どおり、運転免許証の更新が近くなった際には、ハガキで知らせるとともに、今月から配信されている専用アプリで読み取ると、更新時期を通知で知らせる設定が利用できるということです。
制度開始の前日は日曜日
マイナ免許証の制度が始まる前日の3月23日の日曜日は全国の警察署や運転免許センターで、免許更新の手続きなどができなくなります。
この当日に期限を迎える人については、翌日まで更新手続きが行えるということです。