エジプトのスエズ運河で大型貨物船が座礁している問題で、船を動かすめどが立たないことから、シシ大統領が積み荷を降ろすための準備を命じました。
座礁した貨物船については、28日も船の下にたまった土砂のかき出しやタグボートで牽引(けんいん)する作業が続けられました。
ただ、状況が改善しないことから、エジプトのシシ大統領は船の重さを軽くするため、積み荷のコンテナを降ろす準備に取り掛かるよう命令を出しました。
コンテナを降ろすためには、専用の機器を現場に持ち込む必要があり、事態の長期化が懸念されます。
スエズ運河庁によりますと、今回の事故により運河の収益は一日あたり14億円から15億円の損失が出ているということです。