米高級百貨店べいこうきゅうひゃっかてん2社しゃが「4300億円おくえんの取引とりひき」で合併がっぺい、アマゾン出資しゅっしでECに期待きたい

米高級百貨店大手べいこうきゅうひゃっかてんおおて「サックス・フィフス・アベニュー」の親会社おやがいしゃのサックス・グローバルは12月がつ23日にち、同業どうぎょうの米高級百貨店べいこうきゅうひゃっかてん「ニーマン・マーカス」を27億おくドル（約やく4250億円おくえん）の取引とりひきを通つうじて傘下さんかに収おさめたと発表はっぴょうした。この取引とりひきは、アマゾンなどの大手おおての出資しゅっしを受うけて実現じつげんした。

サックス・グローバルは23日にちの発表はっぴょうで、この合併がっぺいによって自社じしゃのブランドのラインナップが、ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマン、サックス・フィフス・アベニュー、ディスカウント業態ぎょうたいのサックス・オフ・フィフスを含ふくむものになったと説明せつめいした。

今夏こんかに初はじめて報ほうじられたこの合意ごういにより、サックス・グローバルはカリフォルニア州しゅう、テキサス州しゅう、フロリダ州しゅう、イリノイ州しゅう、ニューヨーク州しゅうにあるニーマン・マーカスの36店舗てんぽを取得しゅとくする。今回こんかいの合併がっぺいには、アマゾンやセールスフォースといったECのノウハウを持もつ企業きぎょうに加くわえ、リーボックやフォーエバー21の運営元うんえいもとのオーセンティック・ブランズ・グループ（ABG）らが少数株主しょうすうかぶぬしとして出資しゅっしした。

CBSニュースは7月がつに、アマゾンの参画さんかくによって物流ぶつりゅうとECの合理化ごうりかや、オンラインショッピングの強化きょうかによる若年層じゃくねんそうの取とり込こみなどの効果こうかが期待きたいできると報ほうじていた。ブルームバーグは、この取引とりひきが収益性しゅうえきせいの向上こうじょうと供給業者きょうきゅうぎょうしゃとの交渉力こうしょうりょくの強化きょうか、サプライチェーンコストの削減さくげんを通つうじたコスト削減さくげんを目的もくてきとしていると報ほうじていた。

この取引とりひきはまた、ラグジュアリー分野ぶんやの消費しょうひが低迷ていめいする中なかで行おこなわれた。ヴォーグ・ビジネスが引用いんようしたイタリアの高級こうきゅうブランド団体だんたいアルタガンマとベイン・アンド・カンパニーのデータによると、高級品市場こうきゅうひんしじょうからは約やく5000万人まんにんの消費者しょうひしゃが離脱りだつしているという。ベインのアナリストは、生活せいかつコストの上昇じょうしょうや高級こうきゅうブランドの価格設定かかくせっていが、ラグジュアリー分野ぶんやの低迷ていめいにつながっていると述のべていた。