10年前の原子力発電所の事故のあと、福島県の沖では魚をとる回数などを少なくして、魚に問題がないか調べる「試験操業」が続いていました。3月31日に試験操業が終わったため、とる魚の量をだんだん多くして、事故の前と同じようにする計画です。
福島県いわき市の沼之内漁港では、試験操業が終わって初めてとった魚が港に集まりました。福島県の沖でとれる魚でおいしくて有名なヒラメやアンコウなどがありました。
72歳の漁師は「事故のあと、市場で魚を買って店などに売る仕事をする人が少なくなりました。魚をたくさんとっても買う人がいるかどうか心配ですが、漁業が盛んになるように、とる魚の量をだんだん多くしていきたいです」と話していました。