米歌手テイラー・スウィフトが、米誌タイムの「今年の人」に選ばれました。スウィフトは同誌のインタビューの中で、2016年に起きたカニエ・ウェスト(現在は「イェ」に改名)とキム・カーダシアンとの不和について、「キャリアの死」のように感じたと振り返りました。
当時ウェストは、歌詞にスウィフトを登場させて騒ぎを巻き起こし、問題の歌詞については事前にスウィフトの承諾を得ていたと主張しました。スウィフトはこの主張を認めませんでしたが、当時ウェストの妻だったカーダシアンがウェストの主張の裏付けとして、スウィフトとウェストの会話を記録したとする動画を公表しました。
6日のインタビューの中でスウィフトはこの出来事を振り返って「私のキャリアが奪われた」と語り、「完全なでっち上げだった。違法に録音された電話の会話をキム・カーダシアンが編集して、私が嘘つきだと言いふらすために公表した」と主張しました。
その後、スウィフトのキャリアは絶好調に達する一方、ウェストは2022年の反ユダヤ主義発言が原因でギャップやバレンシアガ、アディダスなどとの契約を打ち切られました。
バービーや英チャールズ国王を押しのけて「今年の人」に選ばれたスウィフトについて、タイム誌は「今年、33歳のスウィフトは、ある種の核融合に到達した。アートと商業を融合させ、歴史的なエネルギーの力を放出した」と評しています。