外出から帰宅した夫婦を、寝室で待ち受けていた珍客とは――。オーストラリアの南オーストラリア州アデレードに住む夫婦が13日、自宅でコアラに遭遇した。
ブラジル出身の妻フラン・ディアス・ルフィーノさんは、CNNとのインタビューで「恐怖とうれしさ、興奮を同時に感じた」と話した。
インスタグラムへの投稿では「緊張のあまり英語を忘れてしまった」と明かし、「オーストラリアならでは」の出来事だと振り返っている。
フランさんがCNNに共有した動画には、ベッドのわきに座って夫妻を見つめる一匹のコアラが映っていた。コアラはベッドサイドのテーブルによじ登り、そこからベッドへ飛び移った。
夫のブルンノさんがセーターで外へ誘導しようと試みると、コアラは出口を探すような様子で家の中を走り回った。
その後、ブルンノさんの毛布に追い立てられて、ようやくドアにたどり着いたという。
コアラは主にオーストラリア東部から東南部の海岸沿いに生息する。ニューサウスウェールズ州とクイーンズランド州、首都特別地域では病気や干ばつ、山火事、森林伐採などで絶滅の危機に瀕(ひん)している。
夫妻の住む南オーストラリア州では生息数が安定し、フランさんも近所でコアラが道を歩いたり、ユーカリの木に座ったりしている姿を時々見かけるという。
寝室にいたコアラはペット用のドアから家に入り込んだのではないかと、フランさんは話している。