泉佐野市ふるさと納税交付税減額訴訟市が逆転敗訴大阪高裁 - Easy News

大阪おおさか泉佐野いずみさの市しがふるさと納税のうぜいで多額たがくの寄付きふを集あつめたことを理由りゆうに特別とくべつ交付こうふ税ぜいを大幅おおはばに減額げんがくされたのは不当ふとうだと国くにを訴うったえた裁判さいばんで、2審しんの大阪おおさか高等こうとう裁判所さいばんしょは、国くにの対応たいおうを違法いほうと判断はんだんして減額げんがく決定けっていを取り消とりけした1審しんとは逆ぎゃくに、市し側がわの訴うったえを退しりぞけました。

大阪おおさか泉佐野いずみさの市しは、国くにから配分はいぶんされる特別とくべつ交付こうふ税ぜいの2019年度ねんど分ぶんを総務そうむ省しょうがふるさと納税のうぜいで多額たがくの寄付きふ金きんを集あつめたことを理由りゆうに前まえの年度ねんどより4億おく4000万まん円えん少すくない5300万まん円えん余あまりに減額げんがくしたのは不当ふとうだと訴うったえて国くにに裁判さいばんを起おこしていました。

1審しんの大阪おおさか地方ちほう裁判所さいばんしょは去年きょねん3月つき、「ふるさと納税のうぜいで寄付きふ金きんの収入しゅうにゅうが一定いっていの額がくに及およぶことを特別とくべつ交付こうふ税ぜいの減額げんがくの要因よういんにすると定さだめた国くにの規定きていは違法いほうだ」として減額げんがく決定けっていを取り消とりけし、国くにが控訴こうそしていました。

10日にちの2審しんの判決はんけつで、大阪おおさか高等こうとう裁判所さいばんしょの冨田とみた一彦かずひこ裁判さいばん長ちょうは「地方ちほう交付こうふ税ぜいには独自どくじの紛争ふんそう処理しょり手続てつづきが定さだめられている」としたうえで、今回こんかいの市しの訴うったえは裁判所さいばんしょで審理しんりする対象たいしょうにならないとして、減額げんがくの是非ぜひについて判断はんだんを行おこなわず市し側がわの訴うったえを退しりぞけました。

泉佐野いずみさの市長しちょう「極きわめて遺憾いかん内容ないよう精査せいさし上告じょうこくの判断はんだんしたい」

泉佐野いずみさの市しの千代松ちよまつ大だい耕こう市長しちょうは「市しが敗訴はいそすることとなったのは極きわめて遺憾いかんであります。今後こんごについては判決はんけつ内容ないようを精査せいさした上うえで最高さいこう裁判所さいばんしょへの上告じょうこくの判断はんだんをしたい」とコメントしています。

市しの代理人だいりにん弁護士べんごし「地方ちほう自治じちに反はんする判決はんけつ」

泉佐野いずみさの市しの代理人だいりにんの阿部あべ泰隆やすたか弁護士べんごしは、「今回こんかいの判決はんけつは、国くにの言いうとおりで、こちらの主張しゅちょうに対にたいする反論はんろんをまともにしていない。法治ほうち国家こっかでは許ゆるされず地方ちほう自治じちにも反はんする判決はんけつだ」と話はなしていました。