トロける甘さは“かんきつの大トロ”!?瀬戸内の島で育つ女王様級の春ミカン「せとか」
甘くてトロトロ♪瀬戸内の島で育った、春を呼ぶ高級かんきつが旬を迎えています。松友アナ:「ここからフェリーに乗って海を渡ったあちら、興居島には春を感じるかんきつが育っているようです」フェリーでおよそ15分。興居島に到着です。島で、そのかんきつについて聞いてみると…興居島の男性:「少しゼリーっていうか、だいぶ甘い、食べやすい。季節のものとして定着してはいるので」興居島の男性:「女王様…とまではいかんな」松友アナ:「女王様!?」男性:「…に近いか。親しみがあるようなね」松友アナ:「何かこう高級感といいますか」男性:「ありますね、僕らには。僕が食べるのはおこがましい」“親しみのある女王様…?”松友アナ:「あっ、作業されていますね、こんにちは。うわ~きれいなオレンジ!これが春を呼ぶと言われるかんきつ」山内将男さん(39):「せとかですね」濃いオレンジ色に艶やかな見た目のかんきつ!今が旬のせとかです。せとかは、清見とアンコール、マーコットをかけ合わせた品種で「まつやま農林水産物ブランド」にも認定されています。興居島では露地で栽培されていて、山内将男さんの300アールの園地でも収穫のピークを迎えていました。皮が薄くデリケートなせとか。サンテと呼ばれる黒い布で色褪せや傷が付かないように実をしっかり守ります。サンテには、鳥から果実を守る役割もありますが…山内さん:「今年は例年になく鳥の被害が多くて。鳥がちょっとつついたりとか、爪で引っかいたりとか、もちろん食べられたりとかで酷い園地だと3割とか4割位被害を受けているところもあるみたいですね。うちもう一つ園地があるんですけど、そちらは3割近く被害を受けています」JAえひめ中央によると、数年に1度のペースで鳥被害が多い年があるということですが明確な原因は分からないといいます。少しでも被害を少なくするため、山内さんの園地でも音を出して、鳥などを近づけないようにする機械などを使い、対策しているということです。寒波の影響も心配されました、がなんとか乗り越え…ようやく迎えた収穫。山内さん:「やっぱこうツルツルしているので見栄えがすごくいい品種だと思いますね」松友アナ:「あっ!本当だ!すべすべ。もう皮を触るともう実が感じられるというか。これ、簡単に剥けそうな位ですね」山内さん:「そうですね。せとかは剝きやすいので、そのまま剝いて食べられますね」この美しい仕上がりの裏には苦労もあるようで…山内さん:「せとか、本当にトゲが多くて。収穫もそうですし、サンテ掛けもそうなんですけどどうしても、手も足も傷だらけになりながら作業してるんで」松友アナ:「傷だらけ!?」山内さん:「これ見てもらったら、こういうトゲがせとかは多いんですよ」松友アナ:「うわ!本当だ!結構立派なトゲですね」山内さん:「中に手を入れながら作業するので、ちょっと油断すると血だらけになりますね」美しいものにはトゲがあると言いますが…血だらけになるほどとは…天気と、鳥と、トゲと、にらめっこしながら苦労に苦労を重ね…完成した「せとか」。松友アナ:「甘さを、収穫する時にこれ絶対甘い!って見分けられるポイントはありますか?」山内さん:「秘密なんですけど(笑)一応農家なんで…まあヘタが細くてヘタまわりがキュッと力が入っているようなのが甘いのが多いですね。」松友アナ:「ヘタまわりがキュ?!」山内さん:「そうですね…これとかもすごくキュッとなってますね」松友アナ:「あっ!本当だ!枝から離れたくないよっていうくらいキュッとなってる」山内さん:「こういうのを見つけるとラッキーですね」松友アナ:「あっ、もう爽やかな香りが。ん~!とろける!甘い!!口に入れた瞬間に果肉と果汁が ブワーっと口の中に溢れ出して もう最高です!すっごい甘くてその中に優しい酸味があって。そのバランスが本当に丁度いいですね。爽やかな香りとよく合っています」松山市内の産直市「太陽市」では5キロでおよそ6000~7000円。「かんきつの大トロ」とも呼ばれる、高級かんきつ「せとか」は3月下旬まで販売されています。松友アナ:「今年も愛情たっぷり!甘~く仕上がっています!」山内さん:「ホワイトデーにもピッタリ!みなさん食べてくださ~い」