3
年ぶりに
行動制限がなかった
大型連休。
都道府県をまたいだ
移動は
感染拡大前の
水準近くまで
戻り、
各地の
観光地は
大勢の
人出でにぎわいました。
新型コロナウイルスの新規感染者数は徐々に減少する傾向が続いていましたが、連休の後半からは沖縄で過去最多となり、東京では4日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
感染者数は増えつつあるように見えますが、連休の影響が出てきているのでしょうか?
そして今後の見通しは…?
■ことし2月以降 おおむね減少傾向だったが…
全国の
感染者数は
第6
波の
感染がピークを
迎えたことし2
月以降おおむね
減少傾向で、
大型連休直前の
先月27
日には
一日で4
万6000
人余り、1
週間平均では4
万人余りでした。さらに
連休中に
減少傾向が
顕著となり、
今月6
日には
一日でおよそ2
万2000
人、1
週間平均で2
万4000
人余りとなりました。
ところが今月7
日には
一日で3
万9000
人余り、8
日には4
万2500
人余りになり、9
日現在、1
週間平均で3
万人近くと
増えつつ
あるように
見えます。
東京都でも感染が確認された人の数は10日まで4日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。
<沖縄>大型連休終盤 感染者数過去最多に
一方、3
年ぶりに
行動制限のない
大型連休で
多くの
観光客が
訪れた
沖縄県では
連休終盤の
今月7
日に2375
人と
過去最多の
感染者数となり、
そして最終日の8
日にも2060
人で
過去2
番目となりました。
人口10
万当たりの
感染者数は9
日現在で760
人余りと
これまでで
最も多くなっています。
■感染者数は増加しているのか? 大型連休との関係は?
専門家は
現在、
感染者数が
増えているように
見えるのは
大型連休の
期間中に
検査数が
減り、
確認される
感染者数が
一時的に
減ったことの
反動という
側面も
あるといいます。
新型コロナウイルス
対策に
当たる政府の
分科会のメンバーで、
東邦大学の
舘田一博教授は「
大型連休で
観光地に
行って
地域で
感染が
広がることが
起きてもおかしくないうえ、
都市部に
戻ってきたあと
新たな
感染の
火種に
なる可能性もある。
感染者数がどのように
推移するか
注意深く
見ていかなければいけない」と
話し、
今回の
連休で
人と
人との
接触が
増えたことが
感染の
増加につながって
いくのか、
少なくとも今週末くらいまでは
見極める必要が
あると
指摘しています。
■進むワクチン接種 大幅な増加はないという見方も
現在3
回目のワクチンの
接種率は
今月10
日の
時点で
▽重症化リスクが高い高齢者では90%近く
▽全体でも55%ほどになってきていて
専門家の中には大型連休のあとで一時的に感染者数が増えるとしても、ワクチンの接種が進み感染対策が続く中では、感染者数の大幅な増加はないだろうという見方を示している人もいます。
■コロナ対応の病床 “ひっ迫につながらないか注意”
一方でコロナ
対応の
病床の
使用率は9
日現在で
▽人口当たりの感染者数が最も多い沖縄県では46.9%
▽東京都では15.7%などとなっていて
感染者数の増加によって病床のひっ迫につながらないか注意する必要があります。
■新たな変異ウイルスの存在が…
ただ気に
なるのが
新たな
変異ウイルスです。
今、日本国内で多くを占めている変異ウイルスはオミクロン株の「BA.2」ですが、アメリカでは「BA.2」の中でも「BA.2.12.1」というウイルスが増えています。
1. アメリカ 「BA.2.12.1」が感染者数の増加傾向に影響か
アメリカのCDC=
疾病対策センターによりますと、「BA.2.12.1」は4
月30
日までの1
週間で36.5%を
占めていてアメリカで
この数週間、
感染者数が
増加傾向に
あることに
影響しているという
見方もあります。
2. 南アフリカ 「BA.4」「BA.5」が増加
また南アフリカではオミクロン
株のうち「BA.4」と「BA.5」が
増加し「BA.2」からの
置き換わりが
進んでいます。
3. ウイルスの性質は…?
これらのウイルスの
性質は
まだよく分かっていませんが、「BA.2」よりも
感染拡大の
スピードが
やや速い可能性が
指摘されています。
イギリスの保健当局は「BA.4」と「BA.5」にはデルタ株に見られた「L452R」の変異があり、中和抗体の働きに影響が出る可能性があるほか「BA.4」では抗体の働きが落ちるという実験結果の報告があるとしています。
一方、WHO=世界保健機関はこれまでのところ、入院に至るリスクに差はないとしています。
■専門家は…
海外の
感染症に
詳しい東京医科大学の
濱田篤郎特任教授は「ワクチンの3
回目接種が
進み
気候的に
換気をしやすく
なることもあり、
感染者数が
第6
波のように
増えることは
考えにくいと
思う。
新たな
変異ウイルスについては
どの程度重大なものか
まだよく分かっていないが、
今後日本にも『BA.4』や『BA.5』が
入ってくる
可能性があると
想定する
必要がある。
新たな
変異ウイルスの
監視を
しっかり行い、
感染予防の
対策を
続けながら
どのように
緩和できるのか
考える必要が
ある」と
話しています。
また東邦大学の舘田一博教授は「大型連休で多くの人が動いて旅行や帰省を楽しめる状況にまでなってきている。これだけ人の動きがある中でどうすれば感染者数を増えないようにできるか見極めたうえで、どのような対策の緩和をしていくか考えていくことが大事だ。今はまだ注意しながら段階的に少しずつ感染対策を緩和していく対応が必要だと思う。大型連休のあとの感染拡大を抑えるために自分の体調の変化をしっかり観察して、少しでもおかしいことがあれば早め早めに医療機関を受診したり、検査を受けたりするなどの対応が必要になってくる」と話しています。
歴史学者・磯田道史 「歴史は韻をふむ」!?
歴史学者の磯田道史さん。さまざまな危機に直面する時代にあって、現代の日本や世界に必要な歴史の英知を示し続けています。「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」と言う磯田さん。歴史番組「英雄たちの選択」の司会を共に担当した渡邊佐和子アナウンサーが、歴史学者に至る原点やそのことばをひもときました。
Source: NHK
May 4, 2024 08:05
PTSD 記憶に関わる遺伝子が発症に関連か 東大などグループ発表
重大な事故や災害など、つらい体験によるストレス症状で生活に支障をきたす「PTSD」=心的外傷後ストレス障害について、東京大学などのグループは、マウスを使った実験などの結果、記憶に関わる遺伝子の働きの低下が発症の仕組みに関連しているとする研究成果を発表しました。
Source: NHK
May 4, 2024 06:05
Upgrade to use this feature
Are you sure you want to test again?
The number of free newspaper readings has been used up today.
Please upgrade your account to read unlimited newspapers
This feature is only available for registered users!
Login
or
Register