知床観光船沈没船体引き揚げに向けた潜水作業始まる - Easy News

北海道ほっかいどうの知床しれとこ半島はんとう沖おきで観光かんこう船せんが沈没ちんぼつした事故じこで、21日にちから海底かいていに沈しずんだ船体せんたいの引き揚ひきあげに向むけた潜水せんすい作業さぎょうが始はじまりました。

4月つき23日にちに知床しれとこ半島はんとうの沖合おきあいで観光かんこう船せん「KAZU 1」が沈没ちんぼつした事故じこは、乗客じょうきゃく14人にんが死亡しぼう、いまも12人にんの行方ゆくえがわかっていません。

深ふかさおよそ120メートルの海底かいていに沈しずんだ観光かんこう船せんについて、国土こくど交通こうつう省しょうは、20日にちまで2日間にちかん行おこなわれたサルベージ会社かいしゃによる潜水せんすい調査ちょうさで船体せんたいの強度きょうどが保たもたれていることが確認かくにんできたとして、21日にち、船ふねの引き揚ひきあげに向むけた準備じゅんび作業さぎょうに着手ちゃくしゅしました。

第だい1管区かんく海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶによりますと21日にち午前ごぜん8時じ前まえ、カプセルで海底かいてい付近ふきんに下おりたサルベージ会社かいしゃの潜水せんすい士しが「飽和ほうわ潜水せんすい」と呼よばれる深ふかい海うみに対応たいおうできる方法ほうほうで潜くぐり、作業さぎょうを始はじめたということです。

21日にちは、

▽船内せんないから備品びひんが流出りゅうしゅつしないよう船体せんたいに固定こていしたり、

▽開口かいこう部ぶを閉とじたりする作業さぎょうにあたる予定よていです。

また、22日にちは船ふねにくくりつけたワイヤーで水深すいしん10メートルの位置いちまでつり上つりあげる予定よていでしたが、海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、強風きょうふうが予想よそうされるため作業さぎょうを一いち日にち中断ちゅうだんすることを決きめたということです。

早はやければ23日にちに22日にちに行おこなう予定よていだった作業さぎょうを行おこない、そのまま海中かいちゅうで観光かんこう船せんを移動いどうさせ、作業さぎょう船せんがいかりをおろすことができる水深すいしんの海域かいいきまで航行こうこうしたうえで、早はやければ5月つき24日にちにも、作業さぎょう船せんの上うえに船ふねを引き揚ひきあげる方針ほうしんです。

一方いっぽう、19日にちにロシア側がわから連絡れんらくがあった北方ほっぽう領土りょうどの国後くなしり島とうの西岸せいがんで見みつかった遺体いたいについて、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは、付近ふきんで「ソヤマアキラ」と記載きさいされた運転うんてん免許めんきょ証しょうが見みつかったと連絡れんらくがあったことを明あきらかにしました。

漢字かんじでの表記ひょうきは明あきらかになっていませんが、今回こんかいの事故じこで、甲板かんぱん員いんの曽山そやま聖きよしさんの行方ゆくえが分わからなくなっていて、海上かいじょう保安ほあん本部ほんぶは外務省がいむしょうを通をつうじて確認かくにんを進すすめることにしています。