宮崎市上下水道局によりますと13日の地震で市内では大規模な断水は発生しなかったということですが、生目地区では地下の水道管の破損が原因とみられる漏水が2か所で確認されました。
このうち一時、車道に水があふれ出した生目神社の近くの交差点では路面に亀裂が入ったり砂や石が散乱していたりしていて、地下から水が噴き上がった痕跡とみられる状況が確認できました。
現場では、14日朝早くから業者がショベルカーで地面を掘って地中に埋まっている水道管の状態を確認するなどしていました。
水道局によりますとこの漏水の影響で2棟の住宅が断水していて、14日中の復旧を目指して急ピッチで作業を進めているということです。
また、漏水した場所の近くにある高齢者施設でも13日夜、一時断水が発生したということです。
施設の職員の黒木眞二さんは「高齢者が多く入居していて水が使えないと不便です。2024年8月に続き大きな地震が発生していてとても不安な気持ちです」と話していました。
林官房長官「日頃から大規模地震に備えを」
林官房長官は閣議のあとの記者会見で「人的被害は軽症者が1人で、鉄道はJRの2路線で運転見合わせとの報告を受けている。今後1週間程度は震度5弱程度の地震の発生に注意し、揺れの強かった地域に住む人は自治体の避難情報のほかテレビやラジオなどの情報にも注意しつつ行動してほしい」と述べました。
一方、南海トラフ地震について「平常時でも今後30年以内に発生する確率が70から80%あり切迫性の高い状態だ。いつ発生してもおかしくないことに留意し日頃から大規模地震に備えてほしい」と述べました。