G7サミット イタリアで開幕かいまくへ ウクライナ新しん支援しえん策さくで合意ごうい目指めざす

G7サミットは、イタリア南部なんぶプーリア州しゅうで、現地げんち時間じかんの13日にち午前ごぜん、日本にっぽん時間じかんの13日にち午後ごごから始はじまり15日にちまで行おこなわれます。

初日しょにちは、中東ちゅうとうやウクライナ情勢じょうせいなどの議論ぎろんが行おこなわれ、ウクライナのセッションには去年きょねんの広島ひろしまサミットに続つづいてゼレンスキー大統領だいとうりょうも参加さんかする予定よていです。

ウクライナ情勢じょうせいを巡めぐりG7としてはロシアが攻勢こうせいを強つよめ、欧米おうべいで支援しえん疲づかれも指摘してきされる中なか、支援しえんを継続けいぞくしていく姿勢しせいを強調きょうちょうしたい考かんがえで、制裁せいさいで凍結とうけつしたロシア中央ちゅうおう銀行ぎんこうの資産しさんの活用かつようで合意ごういを目指めざすことにしています。

また、中国ちゅうごくが軍事ぐんじ転用てんよう可能かのうな物資ぶっしをロシアに輸出ゆしゅつし、ロシアの軍需ぐんじゅ産業さんぎょうを支援しえんしているという懸念けねんについても協議きょうぎする見通みとおしで、G7として一致いっちした対応たいおうを打ち出うちだせるかが焦点しょうてんです。

そして2日にち目めの14日にちは、インド太平洋たいへいようと経済けいざい安全あんぜん保障ほしょうのセッションが予定よていされ、欧米おうべいが懸念けねんを強つよめる中国ちゅうごくの過剰かじょう生産せいさんなどについて議論ぎろんが行おこなわれるほか、ローマ・カトリック教会きょうかいのフランシスコ教皇きょうこうも参加さんかし、AIの活用かつようやその規制きせいのあり方ありかたをめぐっての議論ぎろんも行おこなわれます。

米べい 新あらたに300超ちょうの個人こじんや団体だんたいに対にたいする制裁せいさいを発表はっぴょう

アメリカ国務省こくむしょうなどは12日にち、ウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアをめぐり、新あらたに300を超こえる個人こじんや団体だんたいに対にたいする制裁せいさいを発表はっぴょうしました。

それによりますと、制裁せいさい対象たいしょうが拡大かくだいされ、ロシア最大さいだいの「モスクワ証券しょうけん取引とりひき所しょ」などが加くわえられました。

また、軍事ぐんじ転用てんよう可能かのうな物資ぶっしをロシアに提供ていきょうし制裁せいさい逃のがれを手助てだすけしているとして、中国ちゅうごくやトルコ、UAE＝アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうなどの個人こじんや団体だんたいも制裁せいさい対象たいしょうに指定していされました。

さらに、すでに制裁せいさい対象たいしょうとなっている個人こじんや金融きんゆう機関きかんとの取り引とりひきに関与かんよした場合ばあいに2次じ制裁せいさいを受うける可能かのう性せいのある対象たいしょうが拡大かくだいされ、中国ちゅうごくやインドなどの金融きんゆう機関きかんが含ふくまれています。

アメリカのバイデン政権せいけんは、とりわけ中国ちゅうごくによるロシアの軍需ぐんじゅ産業さんぎょうへの支援しえんを懸念けねんしていて、イタリアで始はじまるG7サミットを前まえに大だい規模きぼな制裁せいさいを発表はっぴょうすることで、ロシアに対にたいする締しめつけを強化きょうかするねらいがあります。