来月から
始まる富士山の
夏山シーズンに
山梨県が
導入する
登山者数の
上限を
設ける規制について、
長崎知事は17
日都内で
行った
国内外の
メディアに
向けた
記者会見で「
登山者の
命を
危険にさらす
問題への
対応策という
位置づけだ」
などと
述べて
理解を
求めました。
東京 千代田区の日本外国特派員協会で行われた山梨県の長崎知事の会見にはオンラインも含めて国内外のメディアの記者など87人が出席しました。
富士山の1日当たりの登山者数の上限を設ける規制を導入する理由について、長崎知事は去年の登山者数がコロナ禍前の水準に戻り、いわゆる「弾丸登山」をする人も見られたことなどから、過度な混雑による大事故の可能性や高山病や低体温症の危険性もあることをあげ、「規制は、登山者の命を危険にさらす問題への対応策という位置づけだ」などと述べて理解を求めました。
出席者からは「規制によって登山者が静岡県側から登るのではないか」といった質問が出され、長崎知事は「まず私たちは山梨県が果たすべき役割を果たすことが重要だと考えた。ことしは両県がそれぞれのやり方でやってみて、反省を踏まえて改善点を両県で知恵を出し合い、できるかぎり規制のハーモナイゼーション=協調を構築する方向で取り組みを進めたい」と述べました。
会見のあと、長崎知事は「海外メディアにも当事者として関心を持ってもらえたと思う。きょうのような機会やSNSでの発信などを通じて規制についての周知を図っていきたい」などと話していました。