ゼレンスキー大統領は日本時間の20日午後、広島空港に到着する見通しです。
到着後、岸田総理大臣と個別の会談を行う方向で調整が進められているほか、21日に予定されているG7広島サミットのウクライナ情勢などの討議に参加するということです。
ゼレンスキー大統領はこれまでもヨーロッパ各国などの訪問の際には、外国政府の航空機をたびたび使用してきました。
その上で、ウクライナが供与を求めているF16戦闘機以外にも「多くの問題を詳細に議論する」と述べました。 イエルマク大統領府長官はゼレンスキー大統領と一緒にサウジアラビアを訪れていたことから、日本にも同行するとみられます。
ロシアは18日も各地でミサイルや無人機による攻撃を仕掛けるなど、今月に入って異例ともいえる頻度で集中的な攻撃を繰り返しています。 これについてウクライナ国防省情報総局の幹部は19日、地元メディアに対して、ロシアは冬の間に仕掛けた電力インフラへの攻撃に失敗した今、ウクライナ側の反転攻勢に向けた準備を妨害しようと、標的を軍事施設や弾薬庫などに切り替えているという見方を示しました。 こうした中、ロシア国防省は19日、ショイグ国防相が、ウクライナ南部ザポリージャ州の支配地域にある前線の司令部を視察したと発表しました。ショイグ国防相は現地の司令官に対してウクライナ軍の計画を事前に察知しその実行を阻止するため偵察活動を強化するよう指示したということで、領土の奪還を目指すウクライナの反転攻勢への警戒を強めていることがうかがえます。
具体的には、制裁の対象となる個人や団体は20以上の国などにまたがり、国務省が200以上、財務省が126にのぼるということです。 財務省は声明で「ロシアが軍事侵攻を続ける能力を弱めるためだ」としていて、ロシアによる制裁逃れの阻止を目的にエネルギーや金融部門などを対象としてアメリカ国内の資産を凍結するとしています。
ゼレンスキー大統領は20日にも来日し、21日のG7広島サミットの討議に参加する見通しですが、サウジアラビア政府は行き先について明らかにしていません。 ゼレンスキー大統領は19日にジッダで開かれたアラブ連盟の首脳会議に出席していました。
その上で、「G7広島サミットでこの決定を実行するための取り組みについて議論することを期待する」として、ウクライナへのさらなる軍事支援に向けた協議が進むことに期待感を示しました。
バイデン政権高官の話として伝えたもので、訓練は数週間以内に始まり、ウクライナ以外のヨーロッパで行われるとしています。
この中で、カービー氏は、ウクライナがロシアへの反転攻勢に必要だとして求めているアメリカで開発されたF16戦闘機について「ヨーロッパの同盟国や友好国が何らかの機会を模索していることは把握している」と述べました。 その上で「われわれは、すべての決断を尊重する」と述べ、NATO=北大西洋条約機構の加盟国がF16戦闘機をウクライナに供与することを決めた場合、容認する考えを示しました。 F16戦闘機をめぐっては、ウクライナのゼレンスキー大統領が来日してG7広島サミットに対面で参加する際、アメリカをはじめとするNATO加盟国に強く供与を求めるものと見られていて、アメリカがどのような立場を示すのか注目されていました。 ヨーロッパの中ではイギリスとオランダが調達の支援に前向きな姿勢を示していますが、アメリカはこれまで、自国が供与することはないという姿勢を重ねて示しています。
ゼレンスキー大統領が中東を訪問するのはロシアによる軍事侵攻が始まって以来、初めてです。 演説のなかで、ゼレンスキー大統領は「残念ながらこの場も含め、世界にはロシアの違法な併合に目をつぶっている国もある」と述べ、ロシアによる軍事侵攻のあともロシアと協力関係を維持しているアラブ諸国に苦言を呈しました。 その上で「ロシアがいかに影響力を及ぼそうとも、みなさんには正直な目を向けてほしい」などと述べて、アラブ諸国に対し、ロシアに厳しい姿勢で臨むよう求めました。 アラブ諸国をめぐっては、OPECプラスでロシアと関係が深いサウジアラビアをはじめ多くの国が、ウクライナ侵攻のあともエネルギー分野などでロシアとの協力関係を維持していて、ゼレンスキー大統領としては、アラブ諸国にくぎを刺した形です。 そのうえで、ロシア軍の撤退など、ウクライナが和平に向けて掲げる10の項目に対する支持を呼びかけました。
具体的には、新たに制裁の回避や、う回に関与したロシアの関係者など、およそ100の個人や団体を資産凍結の対象に追加します。 また、日本からの輸出を禁止する団体に、およそ80のロシアの軍事関連団体などを追加するほか、ロシア向けのサービスの提供を禁止する分野に建築とエンジニアリングを新たに加えることにしています。
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