ラグビーのリーグワン、プレーオフトーナメントの
決勝が
国立競技場で
行われ、クボタスピアーズ
船橋・
東京ベイが17
対15で、
昨シーズンの
王者、
埼玉パナソニックワイルドナイツに
勝って、
初めての
優勝を
果たしました。
決勝は、レギュラーシーズン1位で連覇を目指すワイルドナイツと、2位で初の決勝に臨むスピアーズの顔合わせとなり、国立競技場にはリーグワンで最多となる4万1794人の観客が詰めかけました。
スピアーズは前半、スタンドオフのバーナード・フォーリー選手が3本のペナルティーゴールを確実に決めて試合の主導権を握りました。
守っては激しいタックルでワイルドナイツの攻撃をノートライに抑え、前半を9対3とリードしました。
後半も開始早々にフォーリー選手が4本目のペナルティーゴールを決めて12対3とリードを広げますが、ワイルドナイツに18分と25分に立て続けにトライを奪われ、一時、12対15と逆転されました。
それでもスピアーズは29分、キャプテンの立川理道選手が左サイドに絶妙なキックパスを繰り出し、今シーズン、リーグのトライランキング2位のウイング、木田晴斗選手が逆転のトライを決めました。
そして2点差で迎えた終盤、スピアーズは、強力フォワードにボールを集め確実に時間を使ってワイルドナイツに反撃を許さず、17対15で競り勝って初めての優勝を果たしました。
一方、昨シーズンの王者ワイルドナイツは、スピアーズの素早い出だしのディフェンスに苦戦しました。
チャンスでノックオンやオフサイドなどの反則を繰り返して流れを引き寄せられず、2連覇を逃しました。
スピアーズ 今シーズンの戦いは
スピアーズは、
今シーズン、
圧倒的な
攻撃力を
前面に
出して
勝ち上がってきました。
レギュラーシーズンの総得点数は636点で、ディビジョン1の12チームで唯一の600点台。
リーグ屈指の大型フォワードを擁し、スクラムやモール、それに1対1の攻防でも力を発揮しました。
なかでも南アフリカ代表の世界的なフッカー、マルコム・マークス選手は、相手を圧倒するパワーと多彩なスキルで得点源として活躍し、レギュラーシーズンで10トライをマークしました。
第10節ではワイルドナイツに敗れたものの、14勝1敗1引き分けの成績で2位でプレーオフトーナメントに進み、準決勝ではバックスに展開力がある東京サントリーサンゴリアスとの激戦を制して初の決勝に進みました。
決勝では試合巧者のワイルドナイツを相手に終始攻めの姿勢を貫き、最後まで運動量を落とさずにトップリーグ時代を含めて初めての優勝を成し遂げました。
ワイルドナイツの地元ではファンが声援
ワイルドナイツの
ホーム、
熊谷ラグビー
場近くに
あるカフェには、
地元のファン
十数人が
集まって、
テレビで
試合を
見守りました。
試合は前半、ワイルドナイツが相手にリードを許す展開となり、ファンは厳しい表情でしたが、後半に立て続けにトライが決まり15対12と逆転に成功すると、大きな拍手をしたりハイタッチをしたりして喜んでいました。
しかし、終盤、相手に逆転のトライを許し再びリードを奪われると、ファンは顔の前で両手をあわせて祈るような様子でした。
結局、ワイルドナイツは15対17で敗れ2連覇を逃しましたが、最後まで接戦を繰り広げての準優勝に、ファンは拍手を送って選手たちをたたえていました。
60代の女性は、「本当に悔しいですが選手たちは連覇のプレッシャーのなかで最後まで頑張ってくれました。ことしはワールドカップもあるので、ワイルドナイツの選手に頑張ってもらいたいです」と話していました。
また、40代の男性は、「非常に残念でしたが試合内容もよくてとても興奮しました。来シーズンはリベンジして優勝してほしいです」と話していました。
パリ五輪 サッカー女子 初戦敗れる 7人制ラグビー男子は4連敗
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Source: NHK
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Source: NHK
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