今年は、関東大震災から100年です。亡くなった人と行方不明の人は10万人以上います。この中の90%の人は火事が原因です。
東京の秋葉原駅の近くに、ポンプがある建物が残っていました。関東大震災の1年前にできたポンプ所です。
関東大震災では、この建物の周りのほとんどの場所が火事で焼けました。しかし、この建物がある町と隣の町の一部だけが焼けませんでした。
専門家は、町の人がポンプを使って一生懸命火を消したことも、町を守った理由だと言っています。
ポンプ所は6年前まで使っていましたが、壊すことになって工事が始まりました。
この町の76歳の男性は「このポンプ所の水を使ってみんなで火を消した話は、よく聞きました。なくなるのは寂しいですが、町は変わっていくので、しかたがないと思います」と話しました。