大谷選手は去年に続き、ことしも投打の両方で選出されましたが、3日後にシーズン後半の初戦で先発登板することが決まっているため、ことしは打者に専念しての出場となります。
試合に向けて大谷選手は「甘い球が来たらどんどん振って、できるかぎり前に飛ばしたい。振るからにはホームランをねらってしっかりスイングしたい」と意気込みを話しています。
大谷選手が濃いグレーのスーツに緑色のネクタイ姿で現れると沿道に詰めかけたファンからはひときわ大きな歓声が上がり、大谷選手は笑顔でファンに手を振ったり丁寧にサインに応じたりしていました。 大谷選手は「ジャケットにハーフパンツとかは自分はなかなか着る勇気はないが、見ている分にはすごく楽しかった。服は自分のサイズに合うものを作ってもらった。ちょっと暑かったが、楽しく歩くことができた」と笑顔で話しました。
大谷選手がフェンス越えの当たりを打つたびにスタンドからは大きな歓声が上がり、練習の合間にはタイガースのベテラン、カブレーラ選手と笑顔で話す場面も見られました。
アメリカンリーグの1番・指名打者で大谷選手の名前が呼ばれ、オールスターゲーム用の濃いグレーのユニフォームを着た大谷選手がベンチから登場するとスタジアムから大きな歓声が起こりました。 大谷選手は笑顔で片手を上げて声援に応え、グラウンドでほかの選手と並んで整列しました。
▽大谷選手に続く2番にここまで大リーグトップのホームラン33本を打っているヤンキースのジャッジ選手、 ▽3番にホームラン22本のレッドソックスのデバース選手、 ▽4番に去年ホームラン王に輝いたブルージェイズのゲレーロ Jr.選手、 ▽5番にホームラン24本のヤンキースのスタントン選手が入り、 ホームランバッターがずらりと並ぶ豪華なラインナップです。
▽ナショナルリーグが地元ドジャースのベテラン、カーショー投手、 ▽アメリカンリーグはここまで大リーグトップの防御率1.71をマークしているレイズのマクラナハン投手が、 それぞれ初めて務めることになり、大谷選手はことしはバッターに専念します。
大谷選手は大リーグ屈指の左腕、カーショー投手の初球の146キロの速球をはじき返し、センター前ヒットを打ちました。
ア 00 ナ 20
前のバッターの打席の時には、ネクストバッターズサークルで準備する間にファンの子どもたちに求められ、ボールにサインをしていました。
そのうえで「初球から全部振るつもりでいった。できればホームランか空振りがよかったがいちばん渋いヒットだった」と笑いながら振り返りました。 また、2回目のオールスターゲーム出場について「去年よりはリラックスしてホームランダービーも試合もレッドカーペットも楽しめたと思う」と話しました。
ア 000 3 ナ 200
初出場だった去年のオールスターゲームは2打数ノーヒットでしたが、2回目の今回は1打数1安打、フォアボール1つで、2打席とも出塁しました。
ア 000 300 000 3 81 ナ 200 000 000 2 50 試合はアメリカンリーグが2点を追う4回に、ヤンキースのスタントン選手のツーランホームランと、ツインズのバクストン選手のソロホームランで3点を奪い、そのまま3対2で勝って9連勝としました。 MVP=最優秀選手には同点ツーランを打ったスタントン選手が選ばれました。
そのうえで「どんな形であれヒットが出るか出ないかはもちろん違う。この先何回も選ばれたいし、何回もこういう場所でプレーしたいので、1本出ているかどうかは全然違うと思う」とオールスターゲームでの初ヒットを喜びました。 その後、けん制でアウトになったシーンについては「機会があれば走りたいなと思っていたが、すばらしいけん制だった。よくも悪くも名前が出てくればいいかなと思う」と苦笑いを浮かべながら答えていました。 ことしのオールスターゲームの思い出について聞かれると「他球団の選手とクラブハウスの中でコミュニケーションを取ることはなかなかないので、写真を撮ったり同じテーブルでごはんを食べたりするのが新鮮だった」と明かし、この2日間を振り返って「何回来てもやっぱりおもしろいし楽しいし、いい思い出もたくさんできる。後半戦もより頑張りたいなと思わせてくれた」と夢の祭典を満喫した様子でした。
レッドカーペットには濃いグレーのスーツで登場
試合前のバッティング練習で特大の当たり
試合前セレモニーに登場で大歓声
アメリカンリーグの打線
先発投手
大谷 第1打席 初球をセンター前ヒット
1回裏 ナショナルリーグが2点を先制
大谷 第2打席は四球
大谷「いちばん渋いヒットだった」中継インタビュー
4回表 アメリカンリーグが逆転
大谷 5回に代打を送られて交代
試合はアメリカンリーグの勝利 MVPはスタントン
大谷「何回来てもおもしろいし楽しい」夢の祭典を満喫