宮内庁くないちょうによりますと上皇じょうこうさまは先月せんげつから数すう回かいにわたって健康けんこう診断しんだんを受うけたところ、心不全しんふぜんの所見しょけんが見みられたことから24日にち、東京とうきょう 文京ぶんきょう区くの東京とうきょう大学だいがく附属ふぞく病院びょういんで、心臓しんぞうのMRI検査けんさを受うけられました。

その結果けっか、心臓しんぞうの右みぎ心室しんしつと右みぎ心房しんぼうをつなぐ弁べんが閉とじにくくなる三さん尖とが弁べん閉鎖へいさ不全ふぜんによる右みぎ心しんの心不全しんふぜんと診断しんだんされたということです。

上皇じょうこうさまに自覚じかく症状しょうじょうはないということで、心不全しんふぜんの所見しょけんが見みられた先月せんげつ末まつから薬くすりの服用ふくようや水分すいぶんの摂取せっしゅ制限せいげんなどの内科ないか的てき治療ちりょうを続つづけられ、現在げんざいは、心不全しんふぜんの所見しょけんは改善かいぜんしつつあるということです。

上皇じょうこうさまは、10年ねん前まえ、狭心症きょうしんしょうと診断しんだんされ、心臓しんぞうの冠動脈かんどうみゃくのバイパス手術しゅじゅつを受うけられましたが、今回こんかいの診断しんだんとの関連かんれんは見みられないということです。

上皇じょうこうさまは、現在げんざい、朝あさと夕方ゆうがたに行いっている散策さんさくの時間じかんを短みじかくするなど運動うんどうを控ひかえめにしていますが、そのほかの日常にちじょう生活せいかつに制約せいやくの必要ひつようはなく、今後こんごも入院にゅういんなどはせず、お住すまいで薬くすりの服用ふくようなどの治療ちりょうを続つづけられるということです。

また、上うえ皇后こうごうさまは、以前いぜんに白内障はくないしょうの手術しゅじゅつをした右目みぎめが濁にごる症状しょうじょうが見みられたため、24日にち、東京とうきょう大学だいがく附属ふぞく病院びょういんで日帰ひがえりの手術しゅじゅつを受うけられたということです。

宮内庁くないちょうは、手術しゅじゅつ後ごの経過けいかは、今いまのところ良好りょうこうだとしています。