新型コロナウイルスのオミクロン
株の1
種で
日本でも
検出されている「BA.2.75」の
感染の
広がりやすさは、
現在、
感染の
主流となっている「BA.5」の1.14
倍になっているとする
分析を、
京都大学の
西浦博教授らの
グループが
公表しました。
京都大学の西浦教授と北海道大学の伊藤公人教授らのグループは、5月から先月上旬にかけてインドで報告された「BA.2.75」やほかの変異ウイルスのデータをもとに、感染の広がりやすさの違いを分析しました。
その結果、「BA.2.75」の、1人が何人に感染を広げるかを示す「実効再生産数」は現在、感染のほとんどを占めると推定される「BA.5」の1.14倍、感染の第6波で主流だった「BA.2」の1.36倍と推定されたということです。
グループは、日本で「BA.2.75」が急拡大する可能性は低いものの、少しずつ置き換わっていくと分析しているということです。
西浦教授はこれまでのウイルスと比べた場合の広がりやすさについて「軽微な程度にとどまっている」としながらも「現状では日本に『BA.2.75』の感染者がどの程度いるのか把握できない状態なので、警戒感を持って情報収集をしないといけない」と話しています。