魚の細胞を培養してつくる「培養魚肉」について、大手食品メーカーのマルハニチロが2027年度にも商品化を目指していることが分かりました。
マルハニチロは2021年から日本の企業などと培養魚肉の研究や開発に取り組んでいます。
現在、培養魚肉の販売が認められている国がないため、マルハニチロは法律が整備されれば、2027年度にも国内や海外に向けた販売を目指すということです。
マルハニチロの廣嶋常務は6日の決算会見で、培養魚肉の開発に取り組む背景について、「世界的には水産物の消費が増えている一方で、資源には限りがある」と話し、培養などに取り組むことで、将来的な資源不足に対応したい考えを示しました。
一方で、培養魚肉の大量生産については「コストの面で非常に大きな課題がある」とし、課題解決のために取り組んでいくとしています。
培養魚肉の市場は2025年度ごろから形成され、2030年度ごろには工場での生産が本格化するとみられています。