岐阜県にあるリニア
中央新幹線の
トンネル工事現場の
周辺で
井戸などの
水位が
低下している
問題について、JR
東海の
丹羽俊介社長は
会見で、
地元の
不安の
声を
重く
受け止めて
工事の
中断を
予定より
早めたとしたうえで
改めて陳謝しました。
岐阜県瑞浪市では、井戸やため池、共同水源の水位の低下が確認され、JR東海は近くで行っているリニアのトンネル掘削工事の影響とみています。
会社は、当初、200メートルほど先にある住宅地の盆地の手前までトンネルを掘り進めてから工事を中断する方針でしたが、今月20日、それを待たずに中断したと明らかにしました。
この対応についてJR東海の丹羽社長は22日、都内で行われた記者会見で「住民の方がお住まいのできるだけ近い場所で地質調査を行おうとしたが、住民の方の不安の声などを重く受け止め、工事の中断を早めた」と述べました。
そのうえで、「大変なご心配とご迷惑をおかけしている」と改めて陳謝しました。
また、工事の再開時期については、「地質調査の作業状況にもよるため、現時点では申し上げられない。調査の結果を踏まえ、専門家の意見を聞いて対応していきたい」と述べました。
一方、丹羽社長は、水位の低下を確認したのはことし2月下旬で、瑞浪市にはその日のうちに報告したものの、岐阜県への報告は2か月以上たった今月1日だったと説明し、「情報の共有において至らない点があり、今後改善していきたい」と述べました。