静岡しずおか県知事けんちじ選挙せんきょ 鈴木すずき康友やすとも氏しが初はつ当選とうせん 立たつ民みん・国民こくみんが推薦すいせん

静岡しずおか県知事けんちじ選挙せんきょの開票かいひょう結果けっかです。

▼鈴木すずき康友やすとも（無所属むしょぞく・新しん）当選とうせん 72万まん8500票ひょう

▼大村おおむら慎一しんいち（無所属むしょぞく・新しん）65万まん1013票ひょう

▼森もり大介だいすけ（共産きょうさん・新しん）10万まん7979票ひょう

▼濱中はまなか都みやこ己おのれ（無所属むしょぞく・新しん）2万まん4315票ひょう

▼村上むらかみ猛たけし（無所属むしょぞく・新しん）1万まん5106票ひょう

▼横山よこやま正文まさふみ（諸派しょは・新しん）9263票ひょう

立憲りっけん民主みんしゅ党とうと国民こくみん民主党みんしゅとうが推薦すいせんした元もと浜松はままつ市長しちょうの鈴木すずき氏しが、自民党じみんとうが推薦すいせんした元もと副ふく知事ちじの大村おおむら氏しらを抑おさえ、初はじめての当選とうせんを果はたしました。

選挙せんきょ戦せんで鈴木すずき氏しは、市長しちょう時代じだいの実績じっせきや経験けいけんをアピールするとともに、静岡しずおか県けんが県内けんないでの着工ちゃっこうを認みとめていないリニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせんの推進すいしんや、企業きぎょう誘致ゆうちやスタートアップ企業きぎょうの育成いくせいなどを通つうじた地域ちいき経済けいざいの活性かっせい化かなどを訴うったえました。

鈴木すずき氏し「オール静岡しずおかで幸福こうふく度ど日本一にっぽんいちの静岡しずおか県けんを」

鈴木すずき氏しは「これまで25年ねんの政治せいじ・行政ぎょうせいの現場げんばで培つちかった経験けいけん、知見ちけん、人脈じんみゃくなど全部ぜんぶを注ぎ込そそぎこんで県政けんせいの立て直たてなおしとさらなる発展はってんに全力ぜんりょくを尽つくしていきたい。選挙せんきょは終おわったので、全すべての県民けんみんとともにオール静岡しずおかで幸福こうふく度ど日本一にっぽんいちの静岡しずおか県けんを作つくるため全力ぜんりょくを尽つくしていきたい」と述のべました。

立たつ民みん 大串おおぐし選対せんたい委員いいん長ちょう「国政こくせい上じょうにも大おおきなインパクト」

立憲りっけん民主みんしゅ党とうの大串おおぐし選挙せんきょ対策たいさく委員いいん長ちょうは党とう本部ほんぶで記者きしゃ団だんに対にたいし「自民党じみんとうが裏金うらがね問題もんだいで自浄じじょう作用さようを全まったく発揮はっきすることができず、政治せいじ不信ふしんを深ふかめている中なか、自民党じみんとうが推薦すいせんする候補こうほに対にたいし、野党やとうが推薦すいせんする候補こうほが競り勝せりかったのは国政こくせい上じょうにも大変たいへん大おおきなインパクトを持もつ結果けっかだ。野党やとうに対にたいして『しっかりしてくれ』という声こえのあらわれだと受け止うけとめている。次つぎの衆議院しゅうぎいん議員ぎいん選挙せんきょに向むけて受け皿うけざらとなれるように頑張がんばっていく」と述のべました。

落選らくせんした大村おおむら氏し「力ちから及およばず心こころよりおわび」

落選らくせんした大村おおむら氏しは「この選挙せんきょ結果けっかについてはすべてはわたしの不徳ふとくの致いたすところであり、力ちからが及およばなかったことを心こころよりおわびする。静岡しずおか県けんが豊ゆたかな県けんとして発展はってんしていくことを心こころから祈いのっている」と述のべました。

自民じみん 小渕おぶち選対せんたい委員いいん長ちょう「県民けんみんの審判しんぱん しんしに受け止うけとめ」

自民党じみんとうの小渕おぶち選挙せんきょ対策たいさく委員いいん長ちょうは「推薦すいせんした大村おおむら候補こうほは懸命けんめいに施策しさくを訴うったえたが激戦げきせんの中なかあと一いち歩ほ及およばなかった。選挙せんきょで示しめされた県民けんみんの審判しんぱんをしんしに受け止うけとめるとともに、県民けんみん本位ほんいの立場たちばにたって今後こんごも静岡しずおか県政けんせいの発展はってんに力ちからを尽つくしたい」というコメントを発表はっぴょうしました。

確定かくてい投票とうひょう率りつ 52.47％

静岡しずおか県けん選挙せんきょ管理かんり委員いいん会かいによりますと、静岡しずおか県知事けんちじ選挙せんきょの確定かくてい投票とうひょう率りつは、52.47％で、前回ぜんかい・3年ねん前まえの選挙せんきょに比くらべて0.46ポイント低ひくくなりました。

新しん知事ちじの課題かだい 「リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん」は

新あたらしい静岡しずおか県知事けんちじが取り組とりくむことになる課題かだいの1つがJR東海とうかいが建設けんせつを進すすめる「リニア中央ちゅうおう新幹線しんかんせん」への対応たいおうです。

「リニア」は次世代じせだい交通こうつうの大動脈だいどうみゃくとして現在げんざい、品川しながわー名古屋なごや間かんで工事こうじが進すすんでいて、そのルートは東京とうきょう、神奈川かながわ、山梨やまなし、静岡しずおか、長野ながの、岐阜ぎふ、愛知あいちの7つの都県とけんを通とおり、9割わり近ちかくがトンネル区間くかんとなる計画けいかくです。

このうち静岡しずおか県けんでは川勝かわかつ前ぜん知事ちじがトンネル工事こうじにより県内けんないを流ながれる「大井おおい川がわ」などの水みず資源しげんや南みなみアルプスの生態せいたい系けいへの悪あく影響えいきょうが懸念けねんされるなどとして着工ちゃっこうを認みとめず、工事こうじを始はじめられない状況じょうきょうが続つづいています。

このため、JR東海とうかいはことし3月つき、目指めざしてきた2027年ねんの開業かいぎょうを断念だんねんする方針ほうしんを明あきらかにしていて、静岡しずおかでの工事こうじには10年ねん程度ていどかかることから仮かりに今いますぐ着工ちゃっこうできても開業かいぎょうは2034年ねん以降いこうになる見通みとおしです。

JR東海とうかいの丹羽にわ俊介しゅんすけ社長しゃちょうは5月つき16日にちに行いった記者きしゃ会見かいけんで「新あたらしい静岡しずおか県知事けんちじが就任しゅうにんした際さいには私わたしの方ほうから伺うかがってできるだけ早はやくお会あいしたい。

双方向そうほうこうのコミュニケーションを大切たいせつにしながら真摯しんしに取り組とりくむ姿勢しせいを直接ちょくせつお伝おつたえしたい」と述のべ、速すみやかに新しん知事ちじと面会めんかいし着工ちゃっこうに理解りかいを求もとめたいという考かんがえを示しめしています。

静岡しずおか県内けんないの水みず資源しげんや環境かんきょう保全ほぜんをめぐっては国土こくど交通こうつう省しょうの有識者ゆうしきしゃ会議かいぎもすでにJR東海とうかいがとるべき対策たいさくをまとめていて、今回こんかいのトップ交代こうたいが事態じたいの打開だかいにつながるかどうかに注目ちゅうもくが集あつまっています。