ウクライナの国境警備隊は7日、ルーマニアとの国境になっているティサ(Tisza)川で徴兵対象年齢の男性3人の遺体を収容したと明らかにした。
国境警備隊は「ルーマニア国境に接するザカルパッチャ(Zakarpattia)州のティサ川で5月6日、水死した3人の遺体が収容された」と述べた。
1人目は北東部スムイ(Sumy)州出身の20歳で、2人目は西部イバノフランコフスク(Ivano-Frankivsk) 州出身の28歳と確認されたが、3人目の身元はまだ判明していない。
国境警備隊はAFPに対し、3人が徴兵を逃れるために出国しようとしていたかは確認できていないが、違法に国境を越えようとしていた「可能性は極めて高い」との見解を示した。
ロシアによる侵攻が始まった2022年2月以降、ウクライナは18~60歳の男性の出国を原則禁止したが、違法に出国しようとする男性が後を絶たない。そうした男性にティサ川を渡るルートもよく利用されている。同国は最近、消耗した兵力を補充するため、動員に関する規則を厳格化しており、徴兵されるのではないかとの懸念が高まっている。