京都大学の特別教授の本庶佑さんは、薬の会社の小野薬品工業と一緒に、がんを治療する新しい薬をつくりました。この薬の研究などで、本庶さんは去年ノーベル賞をもらいました。
本庶さんと小野薬品工業は、この薬をつくる技術の特許を持っています。本庶さんは、ほかの会社がこの技術を使うときに払ったお金を、小野薬品工業と分ける 契約をしています。本庶さんは10日、「今の契約では、私がもらうお金がとても少ないと思います」と言いました。
京都大学の弁護士は「今の契約で本庶さんがもらうお金は26億円ぐらいですが、正しく契約をしたら1000億円ぐらいになります」と話しています。
本庶さんはもらったお金を若い人たちの研究のために使いたいと考えていて、「会社と大学が正しく協力して、若い研究者を育てなければなりません」と話しています。
小野薬品工業は「今の契約とずいぶん違うので、相談を続けています」と話しています。