ワシントン米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官は15日までに、米国人宇宙飛行士を半世紀ぶりに月面に再度着陸させる「アルテミス」計画の事業費に触れ、今後5年間で推定200億~300億ドル(約2兆1800億~約3兆2700億円)の追加支出が必要との試算を発表しました。
CNN Businessの取材に述べました。NASA予算に毎年平均で40億~60億ドルが余分に必要となります。 年間のNASA予算は約200億ドルとみられます。
NASA長官がアルテミス計画の必要経費の試算を公表したのは初めてです。同計画では初の女性飛行士1人を含む2人を送り込み月面での歩行も予定です。
米国による有人月面着陸は当初、NASAが決めた2028年に設定されていました。しかし、ペンス副大統領は今年3月、前倒しして24年での実現を表明しました。ただ、前倒しに必要な機器類の準備や予算上の措置が遅れたり、一切なかったりするのが実情となっています。