地球から352光年離れた恒星の周回軌道に、巨大なガス惑星が2つ存在することが、新たな研究で明らかになりました。天文学者と協力して発見に一役買ったのは、アマチュアの「市民科学者」たちでした。
2つの太陽系外惑星はそれぞれ、「プラネットb」「プラネットc」と呼ばれます。両惑星が周回するのは「HD152843」という恒星で、質量は太陽と同程度ですが、大きさや明るさは太陽の1.5倍に上ります。
発見を記した論文は今月、英王立天文学会月報に発表されました。
プラネットbの大きさは海王星に近く、地球の3.4倍ほどです。地球の12日間で恒星を1周します。その外側にあるプラネットcは地球の5.8倍と、土星をやや下回る規模で、公転周期は地球でいう19~35日です。