検索エンジンの巨人グーグルが人工知能(AI)ブームの波に乗ろうとする中、同社の親会社アルファベットの株価は米国時間4月9日、史上最高値を記録した。
アルファベットの株価は9日の日中に159.89ドルの史上最高値をつけ、終値も158.14ドルと、株式分割を考慮したベースでの上場来高値を更新した。
同社の時価総額は1兆9500億ドル(約296兆円)に達し、2兆ドルの達成まであと3%に迫った。アルファベットは、このマイルストーンを2021年後半に、わずか数分間、達成していた。現状で時価総額が2兆ドルを上回る企業は、アップルやマイクロソフト、エヌビディアに加えサウジアラビアの石油大手サウジアラムコのみとなっている。
アルファベットの株価は、年初来では13%高で、2022年の末からは77%上昇している。同社株価の上昇は、広告部門の記録的な利益と、同社がAIブームでさらなる利益を上げるという投資家の楽観的な見方に後押しされている。アルファベットのPEFR(Price-Future Earnings Ratio)は現在、ここ2年間で最も高い水準にあり、市場が同社の将来の利益のポテンシャルに賭けていることを示している。
ファクトセットによると、アナリストの目標株価の平均は166ドルで、アルファベットの時価総額は2.1兆ドルになると予想されている。