東京とうきょう 杉並すぎなみ区くの「たむら医院いいん」の発熱はつねつ外来がいらいでは11月つきに入はいって新型しんがたコロナに加くわえインフルエンザの患者かんじゃも出で始はじめていますが、症状しょうじょうだけではどちらか判断はんだんすることが難むずかしいことから、同時どうじ検査けんさキットの利用りようが進すすんでいます。

特とくにインフルエンザは発熱はつねつから陽性ようせいになるまでの時間じかんがかかるので、自宅じたくで同時どうじ検査けんさキットを使つかう場合ばあいは、発熱はつねつ後ごおおむね12時間じかん以上いじょうたってから検査けんさしてほしいということです。

（※医療いりょう機関きかんでは早期そうきに検査けんさできる場合ばあいもあるので相談そうだんを）

時田ときだ医師いしは「のどが痛いたい、熱ねつも出でてきたといって、すぐ検査けんさをしたくなる気持きもちはわかります。しかし、特とくにワクチンを接種せっしゅしていると、最初さいしょからすぐにウイルス量りょうが多おおくなく、陽性ようせいになりにくいケースもあります。検査けんさの結果けっかが陰性いんせいでも、仕事しごとに行いったりせずにしっかり自宅じたくで休やすんで様子ようすを見みて、時間じかんを置おいてもう一度もういちど検査けんさをしてほしい」と話はなしていました。

冷蔵庫れいぞうこの中なかに保管ほかんしていたり、冬場ふゆばで暖房だんぼうが入はいっていない部屋へやで使つかうと反応はんのうが進すすまず、偽にせ陰性いんせいになるケースがあります。

時田ときだ医師いしは「細こまかいことですが、温度おんども影響えいきょうしてきます。逆ぎゃくに、真夏まなつに入手にゅうしゅして放置ほうちしていた検査けんさキットを使つかうと偽にせ陽性ようせいとなることもあるので、適正てきせいに使用しようしてほしい」と話はなしていました。

綿棒めんぼうを溶液ようえきの中なかで回まわしたり、容器ようきの上うえから複数ふくすう回かいもみ込こんだりして、よく溶とかすことが大切たいせつです。

時田ときだ医師いしが強調きょうちょうするのは、同おなじ同時どうじ検査けんさキットでも、医療いりょう機関きかんで検査けんさする場合ばあいと、自宅じたくで行おこなう場合ばあいで、精度せいどに違ちがいがあるということです。

このため、あくまでも発熱はつねつ外来がいらいがひっ迫ひっぱくしている時ときの補助ほじょ的てきな手段しゅだんとして使つかうこと、検査けんさの結果けっかがすべてと思おもわず、特とくに症状しょうじょうがあるのに陰性いんせいとなったときは、結果けっかに安心あんしんして外出がいしゅつしたりしないことが大切たいせつとしています。

そのうえで、自宅じたくで使つかう場合ばあいもできるだけ正ただしい結果けっかに近ちかづけられるよう、添付てんぷ文書ぶんしょをよく読よんで、しっかりと使い方つかいかたのポイントを抑おさえることが大切たいせつだといいます。

また、特とくに幼おさない子こどもは、症状しょうじょうが似にたさまざまな感染かんせん症しょうにかかりやすく、中なかには重じゅう篤あつしな結果けっかとなるものもあります。

このためコロナやインフルエンザが陰性いんせいでも安心あんしんせず、不安ふあんな症状しょうじょうがあったらかかりつけ医いを直接ちょくせつ受診じゅしんすることが大切たいせつだということです。

1医療いりょう機関きかん当あたりの1週間しゅうかんの患者かんじゃ数すうが全国ぜんこくで1人にんを超こえると「全国ぜんこく的てきな流行りゅうこう期き」入いりとされていますが、今いまの時点じてんでは0.11人にんと大おおきく下回したまわっています。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせん拡大かくだい以降いこう、2020年ねんと2021年ねんはインフルエンザの感染かんせんは広ひろがりませんでしたが、今月こんげつ20日にちの時点じてんで全国ぜんこくでは31の都道とどう府県ふけんで患者かんじゃが報告ほうこくされていて、1医療いりょう機関きかん当あたりの患者かんじゃ数すうは京都きょうと府ふが0.55人にん、大阪おおさか府ふが0.51人にん、東京とうきょう都とが0.30人にんと徐々じょじょに増ふえてきています。

前まえの週しゅうから微増びぞうしていて、専門せんもん家かは今後こんご、患者かんじゃが増ふえるおそれがあるとして注意ちゅういを呼よびかけています。