米電子商取引大手べいでんししょうとりひきおおてイーベイが、同社どうしゃを批判ひはんした夫婦ふうふに生いきたゴキブリを送おくり付つけるなどの嫌いやがらせを行おこなったとして、３００万まんドル（約やく４億おく３５００万円まんえん）の罰金ばっきんを命めいじられた。

イーベイは２０１９年ねん、従業員数人じゅうぎょういんすうにんがマサチューセッツ州しゅうに住すむ夫婦ふうふの自宅じたくに血ちまみれのブタのマスクやブタの胎児たいじ、生いきた昆虫こんちゅう、葬儀用そうぎようの花輪はなわなどを送おくり付つけたとして、ストーカー行為こういや司法妨害しほうぼうがいなど６件けんの罪つみで起訴きそされた。

マサチューセッツ州しゅうの米連邦検察べいれんぽうけんさつの発表はっぴょうによると、和解金わかいきんの３００万まんドルは、イーベイの罪状ざいじょうに対たいする罰金ばっきんの上限額じょうげんがくだった。

「同社どうしゃの従業員じゅうぎょういんや契約社員けいやくしゃいんは、相手あいてを黙だまらせてイーベイのブランドを守まもる目的もくてきで、被害者ひがいしゃを地獄じごくに陥おちいれた」と検察けんさつは非難ひなんしている。

和解わかいの条件じょうけんとして、イーベイは独立どくりつした企業きぎょうコンプライアンス監査員かんさいんを３年間置ねんかんおき、コンプライアンスプログラムの強化きょうかを求もとめられた。

イーベイのジェイミー・イアンノーネ最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）は１１日にちにウェブサイトに掲載けいさいした声明せいめいで、２０１９年ねんの同社どうしゃの行為こういを「非難ひなんすべき過あやまちだった」として被害者ひがいしゃの夫婦ふうふに謝罪しゃざいした。

検察けんさつによると、当時とうじイーベイの安全管理担当あんぜんかんりたんとうだった幹部かんぶらは、被害者ひがいしゃのスタイナー夫妻ふさいがイーベイで商品しょうひんを販売はんばいしている業者向ぎょうしゃむけに発行はっこうしていたニュースレターの内容ないように腹はらを立たて、脅おどして内容ないようを変かえさせる目的もくてきで、生いきたゴキブリの入はいった箱はこや、配偶者はいぐうしゃを失うしなった悲かなしみを乗のり越こえるための本ほん、ポルノなどを送おくり付つけるといった嫌いやがらせを行おこなった。

さらに、従業員じゅうぎょういんがスタイナー夫妻ふさいの自宅じたくへ行いって夫妻ふさいを監視かんししたり、車くるまにＧＰＳ追跡装置ついせきそうちを設置せっちしたりしたほか、掲示板けいじばんに夫妻ふさいの住所じゅうしょを掲載けいさいするなどしていたとされる。

首謀者しゅぼうしゃとされる元従業員もとじゅうぎょういんは２２年ねんに禁錮きんこ５７カ月げつの判決はんけつを言いい渡わたされ、ほかに６人にんが有罪判決ゆうざいはんけつを受うけている。