英国の富豪、リチャード・ブランソン氏が創設したロケット企業ヴァージン・オービットが、米国で破産を申請した。
米カリフォルニア州に拠点を置く同社は3日の声明で、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。これは債務を再編する間、事業を継続できることを意味する。
関連会社の一つ、ヴァージン・インベストメントはオービットに3160万ドル(約42億円)の資金を注入する。これを支えに事業を成立させつつ、新たな買い手を探す方針だ。
今回の発表の数日前、ヴァージン・オービットは従業員の約85%を解雇すると明らかにしていた。コスト削減が目的で、追加の資金を確保するめどが立たなかったための措置だという。
人工衛星打ち上げの商業化を目指す企業には他に、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が率いるブルーオリジンなどがある。