キュリオシティは火星が温暖湿潤な惑星から冷たい砂漠に変化した理由を求め、10年以上にわたって火星表面を探査しています。これまでに興味深い岩石地形を発見したほか、生命の兆候の探索や、ゲール・クレーター中央部にある「シャープ山」の登頂も行いました。
だが、最近のキュリオシティは、車輪の下にほぼ果てしなく広がる岩や土の観測に専念するのではなく、空を見上げているようです。
キュリオシティは先月2日の日没時、太陽光線が水平線から伸び、雲を明るく照らす様子を撮影。これは「薄明光線」と呼ばれる現象で、火星でここまではっきり確認されたのは初めてでした。
研究者は雲ができる時間や場所の情報を活用して、火星の大気組成や温度、風についてさらなる知見を得たい考えです。