将棋「王将戦」藤井五冠が羽生九段に勝ってタイトル防衛 - Easy News

将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの1つ、「王将おうしょう戦せん」の第だい6局きょくが佐賀さが県けんで行おこなわれ、藤井ふじい聡さとし太たい五ご冠かん（20）が挑戦ちょうせん者しゃの羽生はぶ善治よしはる九きゅう段だん（52）に勝かって「王将おうしょう戦せん」を制せいし、今年度こんねんど（2022年度ねんど）、保持ほじしている5つのタイトルすべての防衛ぼうえいに成功せいこうしました。

「王将おうしょう戦せん」七なな番ばん勝負しょうぶは、ここまで藤井ふじい五ご冠かんが3勝しょう2敗はいとし、防衛ぼうえいまであと1勝しょうに迫せまっていました。

第だい6局きょくは11日にち、佐賀さが県けん上峰かみみね町まちで始はじまり、2日にち目めの12日にちは、先手せんての羽生はぶ九きゅう段だんがきのうの対局たいきょく終了しゅうりょう時じに次つぎの1手てを書かいた「封じ手ふうじて」から再開さいかいしました。

対局たいきょくでは、後手ごての藤井ふじい五ご冠かんが2枚まいの「銀ぎん」や大だい駒こまの「角かく」などで、相手あいての守もりを崩くずしていきます。対たいする羽生はぶ九きゅう段だんも攻せめ合あいに持ち込もちこむべく敵陣てきじん深ふかくに「角かく」を打ち込うちこむなど反撃はんげきしますが、藤井ふじい五ご冠かんは最後さいごまで攻撃こうげきの手てを緩ゆるめず、リードを広ひろげます。

そして午後ごご3時じ56分ふん、羽生はぶ九きゅう段だんが88手てまでで投了とうりょう。

藤井ふじい五ご冠かんが勝かって4勝しょう2敗はいとし、「王将おうしょう戦せん」2連覇れんぱを果はたすとともに、今年度こんねんど、保持ほじしている5つのタイトル、▽叡あきら王おう、▽棋聖きせい、▽王位おうい、▽竜王りゅうおう、▽王将おうしょうのすべての防衛ぼうえいに成功せいこうしました。

一方いっぽうの羽生はぶ九きゅう段だんは、前人ぜんじん未踏みとうのタイトル通算つうさん100期き獲得かくとくはなりませんでした。

藤井ふじい五ご冠かんは現在げんざい、史上しじょう最年少さいねんしょうでの「六ろく冠かん」がかかる「棋王きおう戦せん」に臨のぞんでいるほか、来月らいげつからは「名人めいじん戦せん」に挑戦ちょうせんする予定よていで、2つのタイトル戦せんを制せいすると、羽生はぶ九きゅう段だん以来いらいとなる「七なな冠かん」を史上しじょう最年少さいねんしょうで達成たっせいする可能かのう性せいも出でてきました。

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