Báo tiếng Nhật: “不倫相手に離婚の慰謝料請求できず” 最高裁が初判断

“不倫ふりん相手あいてに離婚りこんの慰謝いしゃ料りょう請求せいきゅうできず” 最高裁さいこうさいが初はつ判断はんだん

Feb 19, 2019 16:02

Furigana

配偶はいぐう者しゃの不倫ふりんが理由りゆうで離婚りこんした場合ばあいに、不倫ふりん相手あいてに対にたいして離婚りこんの慰謝いしゃ料りょうを請求せいきゅうできるかが争あらそわれた裁判さいばんで、最高さいこう裁判所さいばんしょは「特段とくだんの事情じじょうがなければ、離婚りこんの慰謝いしゃ料りょうを請求せいきゅうできない」とする判断はんだんを示しめしました。不倫ふりんそのものに対にたいする慰謝いしゃ料りょうは一般いっぱん的てきに認みとめられていますが、離婚りこんに対にたいする慰謝いしゃ料りょうを不倫ふりん相手あいてに請求せいきゅうできないとする判断はんだんは初はじめてです。この裁判さいばんは、４よん年ねん前まえに離婚りこんした関東かんとう地方ちほうの男性だんせいが、９きゅう年ねん前まえまで元もと妻つまと不倫ふりん関係かんけいにあった男性だんせいに対にたいし、離婚りこんによって精神せいしん的てきな苦痛くつうを受うけたとして、およそ500万まん円えんの慰謝いしゃ料りょうなどを求もとめていました。

裁判さいばんでは、離婚りこんに対にたいする慰謝いしゃ料りょうを配偶はいぐう者しゃではなく過去かこの不倫ふりん相手あいてに請求せいきゅうできるかが争点そうてんとなり、１いち審しんと２に審しんは元もと夫おっとの訴うったえを認みとめておよそ200万まん円えんの支払しはらいを命めいじていました。

これについて、最高さいこう裁判所さいばんしょ第だい３さん小しょう法廷ほうていの宮崎みやざき裕子ゆうこ裁判さいばん長ちょうは19日にちの判決はんけつで「離婚りこんは本来ほんらい、夫婦ふうふ間かんで決きめることで、不倫ふりん相手あいてが直ただちに離婚りこんさせた責任せきにんを負おうことはない」と指摘してきしました。

そのうえで「不倫ふりんにとどまらず、婚姻こんいん関係かんけいに不当ふとうに干渉かんしょうして意図いと的てきに離婚りこんさせたような特段とくだんの事情じじょうがなければ、不倫ふりん相手あいてには離婚りこんの慰謝いしゃ料りょうを請求せいきゅうできない」とする判断はんだんを示しめし、これまでとは逆ぎゃくに元もと夫おっとの訴うったえを退しりぞけました。