タイ
中部の
観光地で、
日本人をねらった
振り込め
詐欺グループの
拠点とみられる
住宅が
摘発され、
日本人15
人が
逮捕されました。
住宅からは、
電話機や
日本語で
書かれた
振り込め
詐欺の
対応マニュアルが
見つかり、タイの
警察は
この住宅から
日本に
電話をかけて
現金をだましとっていたとみています。タイの
警察は29
日午後、タイ
中部の
観光地、パタヤに
ある高級住宅を
捜索し、
現場にいた22
歳から54
歳までの
日本人の
男15
人を
不法就労の
疑いで
逮捕しました。
この住宅からは50台余りの電話機やおよそ20台のパソコンのほか、日本語で書かれた振り込め詐欺の対応マニュアルが見つかり、警察は、日本人をねらった振り込め詐欺グループの拠点とみています。
警察の調べに対し、逮捕された15人は、これまでのところ黙秘を続けているということです。
警察は、住民の出入りがほとんどないことなどを不審に思った住宅の貸主の通報を受けて捜査を始めたということです。
逮捕された15人は、このあと日本に送還される予定で、今後、日本の警察が取り調べを進めることになります。
タイの警察によりますと、タイで、日本人による振り込め詐欺に関する事件が摘発されるのは今回が初めてだということです。
部屋には振り込め詐欺の成績表も
タイの警察は、日本時間の30日未明、摘発を行ったパタヤの住宅で記者会見しました。会見には、タイの警察が逮捕した日本人15人も同席しましたが、記者の質問には一切答えませんでした。
住宅の部屋には、電話機やパソコンのほかに、日本語で書かれた振り込め詐欺の対応マニュアルも置かれていました。マニュアルには「電話する時は相手の情に訴えかけるように言え」など、およそ10ページにわたって、電話での会話の内容についての指示が記されていました。また、部屋の壁には、振り込め詐欺の成績を記したと見られる紙もはられていました。