鳥とりの衝突しょうとつで機内きないに煙侵入けむりしんにゅうの恐おそれ、米べいボーイングが航空大手こうくうおおてに通知つうち

米べいボーイングの旅客機りょかくき７３７ＭＡＸについて、米航空大手少べいこうくうおおてすくななくとも２社しゃが、鳥とりに衝突しょうとつするバードストライクが起おきた場合ばあいは客室内きゃくしつないに煙けむりが充満じゅうまんする可能性かのうせいがあるとして、操縦士そうじゅうしに注意ちゅういを促うながした。

ＣＮＮが入手にゅうしゅした文書ぶんしょによると、ボーイングはこの問題もんだいについて今年ことし２月がつにサウスウエスト航空こうくうとアメリカン航空こうくうに通知つうち。これを受うけて両社りょうしゃがそれぞれ操縦士そうじゅうしの団体だんたいに注意喚起ちゅういかんきした。

アメリカン航空こうくうの通知つうちでは、「離陸りりくして上昇中じょうしょうちゅうの大型おおがたバードストライクによるＣＦＭ　ＬＥＡＰ—１Ｂエンジン故障こしょうについて、ボーイングに２件けんの報告ほうこくがあった」と説明せつめい。サウスウエスト航空こうくうの通知つうちによると、この事案じあんではバードストライクでオイルが燃焼ねんしょうし、エアコンシステムを通つうじて客室内きゃくしつないに煙けむりが侵入しんにゅうした。

エンジンを製造せいぞうしたＣＦＭインターナショナルは、「鳥とりを巻まき込こんだ場合ばあいの認証基準にんしょうきじゅんは満みたしており、エンジンは設計通せっけいどおりに動作どうさした」と説明せつめい。問題もんだいの２件けんの事案じあんについて、衝突しょうとつした鳥とりは認証試験合格にんしょうしけんごうかくの条件じょうけんよりもはるかに大おおきかったと強調きょうちょうしている。

米連邦航空局べいれんぽうこうくうきょく（ＦＡＡ）は、「ボーイングと協力きょうりょくして調査ちょうさを継続けいぞくし、さらなる対応たいおうが必要ひつようかどうか判断はんだんする」とコメントした。

ボーイングは「２件けんのバードストライク事案じあんを受うけて」２月がつに通知つうちを出だし、詳細しょうさいについてはＣＦＭと連携れんけいして調査ちょうさしていると説明せつめいした。

７３７ＭＡＸはドアプラグが吹ふき飛ひぶ事故じこや、３４６人にんの死者ししゃを出だす２件けんの墜落事故ついらくじこが相次あいつぎ、ボーイングのデーブ・カルフーン最高経営責任者さいこうけいえいせきにんしゃ（ＣＥＯ）が１８日にちの米議会公聴会べいぎかいこうちょうかいで責任せきにんを認みとめていた。