일본어 뉴스: 新紙幣発行迫る各地で準備に奔走渋沢栄一ゆかりの地は

20年ねんぶりとなる新あらたな紙幣しへいが7月つき3日にちに発行はっこうされるのを前まえに、各地かくちで準備じゅんびが大詰おおづめを迎むかえています。

新しん一いち万まん円えん札さつに肖像しょうぞうが描えがかれている渋沢しぶさわ栄一えいいちゆかりの地ちではお祭まつりムードの一方いっぽう、発行はっこうまでに対応たいおうが間に合まにあわず、頭あたまを悩なやませる現場げんばも。

各地かくちの奔走ほんそうぶりを取材しゅざいしました。

東京とうきょう北きた区くの信金しんきん「しぶさわくん支店してん」ではカウントダウンボード

東京とうきょう・北きた区くは渋沢しぶさわ栄一えいいちが本邸ほんていを構かまえたゆかりの地ちで、地域ちいきに店舗てんぽをもつ城北じょうほく信用金庫しんようきんこでは、新しん紙幣しへいの発行はっこうに合あわせて地域ちいきを盛り上もりあげようと、さまざまな取り組とりくみを進すすめてきました。

このうち5月つきには、渋沢しぶさわ栄一えいいちの邸宅ていたくがあった場所ばしょの近ちかくにある王子おうじ銀座ぎんざ出張しゅっちょう所しょを、通称つうしょう「しぶさわくん支店してん」としてリニューアルしました。

店舗てんぽの入り口いりくちには新しん紙幣しへいが発行はっこうされる7月つき3日にちまでの日数にっすうを表示ひょうじする専用せんようのボードが設置せっちされ、きょう24日にちは、あと9日にちと表示ひょうじされていました。

また、店舗てんぽ内ないでは、渋沢しぶさわ栄一えいいちをモデルにしたキャラクターの人形にんぎょうと写真しゃしんを撮とることができるフォトスポットも設置せっちされています。

店舗てんぽを訪おとずれた80代だいの女性じょせいは、「地元じもとにゆかりのある人ひとがお札おさつになるのはうれしいです」と話はなしていました。

また別べつの80代だいの女性じょせいは、「どんな紙幣しへいか気きになります。新しん紙幣しへいに1枚まい変かえてみようかと思おもいます」と話はなしていました。

城北じょうほく信用金庫しんようきんこの王子おうじ営業えいぎょう部長ぶちょう小しょう山田やまだ晃あきら裕ひろしさんは、「早はやく新しん札さつを見みたいという声こえをよく聞きくようになりました。お札おさつが早はやくみなさんの手元てもとに届とどくよう、準備じゅんびしているところです」と話はなしていました。

広島ひろしま券売けんばい機きの販売はんばい会社かいしゃ６月ろくがつの問い合といあわせふだんの3倍ばい以上いじょう

広島ひろしま県内けんないでは、券売けんばい機きの販売はんばい会社かいしゃなどが対応たいおうに追おわれています。

券売けんばい機きの販売はんばいやメンテナンスを行おこなっている広島ひろしま市し東ひがし区くの会社かいしゃでは、新しん紙幣しへいへの対応たいおうに関にかんする問い合といあわせが、6月つきに入はいってふだんの3倍ばい以上いじょうに増ふえているということです。

この会社かいしゃによりますと、券売けんばい機きを新あらたに設置せっちすると100万まん円えん程度ていどかかることから、費用ひようを抑おさえるために、券売けんばい機きの読み取よみとり部分ぶぶんの機械きかいのみを交換こうかんすることなども提案ていあんしているということです。

会社かいしゃの久保くぼ英範ひろのり社長しゃちょうは、「最近さいきんの物価ぶっか高騰こうとうによる値上ねあげで券売けんばい機きの値段ねだん設定せっていの変更へんこうの相談そうだんに加くわえ、新しん紙幣しへいの対応たいおうにも追おわれている。今回こんかいは対応たいおうが間に合まにあわない店舗てんぽなども出でてくると思おもう」と話はなしていました。

広島ひろしまの食堂しょくどう新しん紙幣しへい発行はっこうを見据みすえて３さん年ねん前まえに投資とうし

広島ひろしま市し安佐北あさきた区くにある病院びょういんの食堂しょくどうでは、3年ねん前まえのオープンの際さいに券売けんばい機きの一部いちぶを更新こうしんすれば新しん紙幣しへいに対応たいおうできる食券しょっけんの券売けんばい機きを導入どうにゅうしていました。

この券売けんばい機きは一般いっぱん的てきな機種きしゅの2倍ばい程度ていどの費用ひようがかかりましたが、今回こんかいの新しん紙幣しへい発行はっこうを見据みすえて投資とうしを行おこなったということです。

食堂しょくどうの運営うんえい会社かいしゃの田川たがわ敬たかし祐ゆう社長しゃちょうは、「経営けいえいする上うえでは厳きびしいと思おもうところもあったが、先々さきざきを考かんがえて最初さいしょにしっかり費用ひようをかけておこうと考かんがえた」と話はなしていました。

秋田あきたバス会社かいしゃで両替りょうがえ機きのシステム更新こうしん間に合まにあわず

一方いっぽう、秋田あきた県けん北部ほくぶの大館おおだて市しなどで路線ろせんバスを運行うんこうする「秋北バスしゅうほくばす」では、およそ120台だいあるバスすべてで、新しん紙幣しへいに対応たいおうするために両替りょうがえ機きのシステムを更新こうしんする作業さぎょうが、7月つき3日にちの発行はっこうの開始かいしに間に合まにあわないということです。

ことし4月つきに両替りょうがえ機きのメーカーに問い合といあわせましたが、注文ちゅうもんが相次あいついでいることなどからシステムを更新こうしんするための機材きざいの納品のうひんは大幅おおはばに遅おくれると伝つたえられたということで、納品のうひんはことし9月つきごろになる見通みとおしです。

このため、紙幣しへいの両替りょうがえが必要ひつような場合ばあいは運転うんてん手しゅが対応たいおうすることにしています。

バスを利用りようする80代だいの女性じょせいは、「バスを乗のるときに小銭こぜにを持もっていないこともあるので、両替りょうがえに手間てまがかかるようになると困こまります」と話はなしています。

「秋北バスしゅうほくばす」の路線ろせんバスの事業じぎょうは、人口じんこう減少げんしょうなどに伴ともなって毎年まいとし6000万まん円えんほどの赤字あかじが続つづいていて、会社かいしゃ側がわは、両替りょうがえ機きの更新こうしん作業さぎょうにはおよそ700万まん円えんかかることから経営けいえいにも大おおきな負担ふたんがかかるとしています。

「秋北バスしゅうほくばす事業じぎょう管理かんり部ぶ」の棚谷たなや貞一さだいち部長ぶちょうは、「新あらたな紙幣しへいへの対応たいおうは、増益ぞうえきに結び付むすびつく投資とうしではないので経営けいえいに与あたえるインパクトは非常ひじょうに大おおきい。乗客じょうきゃくに迷惑めいわくをかけないようできるだけ早はやく更新こうしんしたい」と話はなしています。

偽にせ情報じょうほうがSNSで拡散かくさん「詐欺さぎ行為こういに注意ちゅういを」財務省ざいむしょう

こうした中なか、Xや動画どうが共有きょうゆうアプリ「TikTok」などでは、今いまの紙幣しへいが使つかえなくなるなどといった偽にせ情報じょうほうが広ひろがっています。

「タンス預金よきんを半はん強制きょうせい的てきにあぶりだされ国こくに管理かんりされる」とか、「預金よきんが封鎖ふうさされる」などといった偽にせ情報じょうほうで、動画どうがの中なかには20日にち正午しょうご時点じてんでおよそ186万まん回かい再生さいせいされているものもあります。

中なかには、対策たいさく方法ほうほうを教おしえるなどとしたうえで、連絡れんらくした人ひとに暗号あんごう資産しさんの購入こうにゅうを勧すすめるアカウントもありました。

財務省ざいむしょうによりますと、新しん紙幣しへい発行はっこうの目的もくてきは、偽造ぎぞう対策たいさくの強化きょうかと誰だれでも利用りようしやすいユニバーサルデザインの導入どうにゅうで、財務省ざいむしょう理財りざい局きょくの担当たんとう者しゃは「タンス預金よきんのあぶり出あぶりだしや預金よきん封鎖ふうさなどを目的もくてきとしたものではない。これまでの紙幣しへいも引き続ひきつづき使つかえるので、詐欺さぎ行為こういなどには注意ちゅういしてもらいたい」と話はなしています。