北アフリカのリビア東部で10~11日に、暴風雨でダムが壊れ、下流の街が大洪水に襲われました。行方不明者は1万人に上るといい、死者は5000人を上回るとの情報もあります。
報道によると、山間の二つのダムが壊れ、地中海沿岸の都市デルナでは、濁流が襲って家々やビルが激しく破壊されました。市内の約4分の1が壊滅的な被害を受けたといいます。他にも、リビア第2の都市ベンガジなど、複数の街で暴風雨の被害が出ている模様です。
リビアでは2011年にカダフィ政権が崩壊後、異なる政治勢力が東西の地域を別々に支配し、国が分裂状態にあります。東部は国際社会が認めた首都トリポリの暫定統一政府の支配が及ばない地域ですが、各国が支援に動き出しています。