クロマグロの
大群が
撮影されたのは
松前町の
沖合2
キロの
海域で、
今月初め、NHKの
取材班はまず
上空からドローンの
カメラで
白く
波立つ海面を
飛び跳ねる黒い魚の
姿を
確認しました。
そして、水中に潜ってみると、数千匹に及ぶとみられるクロマグロの巨大な群れがいました。
マグロの多くは大きさ1メートル以上で、見渡す限りの大群になって悠然と泳いでいました。
松前町の沖合はクロマグロのエサになるイワシやイカなどが多い場所です。ドローンで撮影した映像にはクロマグロがイワシを追いかける姿が写っていました。
クロマグロは乱獲などによって1960年代以降、数が激減しましたが、6年前から幼魚の漁獲量を半分以下にする規制が行われていて、水産庁や国際機関などの調査によりますと、近年、資源量は回復傾向にあるとされています。
映像を見た水産研究・教育機構水産資源研究所の藤岡紘主任研究員は「自然の環境下でこうした大群が撮影されるのは非常に珍しい。漁獲規制などが現場の漁師たちの協力のもと実施され、その成果が資源の穏やかな増加につながっていったと思う」と話しています。