「
日本維新の
会」の
源流は12
年前の2010
年、
当時の
大阪府の
橋下徹知事が、
府や
市を
再編する、
いわゆる「
大阪都構想」を
掲げて
結成した
地域政党「
大阪維新の
会」です。
翌年(2011年)行われた統一地方選挙では、大阪府議会で過半数、大阪市議会で第1党を獲得。
秋には橋下氏が知事を辞職して、知事選挙と市長選挙の「大阪ダブル選挙」を仕掛け、橋下氏が市長に、今の代表の松井一郎氏が知事に当選し、勝利をおさめます。
2012年には国政への進出を目指して「日本維新の会」を立ち上げ、元東京都知事の石原慎太郎氏が率いる「太陽の党」と合流して臨んだ衆議院選挙で54議席を獲得し、野党第2党となりました。
しかし、原発や憲法改正といった基本政策をめぐり、考えの違いが表面化するなどして党は分裂。
2015年5月には「大阪都構想」が住民投票で否決され、大阪市長だった橋下氏は、12月までの任期かぎりで政界を引退する意向を表明します。
一方で、11月には橋下氏や松井氏が中心となって、新たな政党「おおさか維新の会」を結成し、翌年には党名を変更して、今の「日本維新の会」となりました。
党の看板政策ともいえる「大阪都構想」をめぐっては、おととし(2020年)、2回目の住民投票にこぎつけますが、再び否決。
この責任をとる形で、松井氏は大阪市長の任期を終える来年(2023年)4月での政界引退を表明しました。
そして、先の参議院選挙後に代表を辞任する意向を示したことから、今回、初めてとなる代表選挙が行われることになりました。
代表選の仕組み
日本維新の
会の
代表選挙は、
党所属の
国会議員と
地方議員、
知事、
市町村長、
それに
選挙の
公認候補予定者で
構成される「
特別党員」586
人と、それ
以外の「
一般党員」の
うち、
おととしから2
年間、
党費を
納めている1
万9293
人が
参加します。
代表選挙に立候補できるのは「特別党員」で、「特別党員」の中から30人以上の推薦人を集める必要があります。
自民党の総裁選挙などと違い、「特別党員」と「一般党員」が同じ1人1票を持つため、勝利には数の多い「一般党員」の票を多く集める必要があります。
ただ、「一般党員」の名簿の閲覧は、党員を集めた「特別党員」の許可が必要となるため、「特別党員」の支持の動向が一定程度勝敗に影響を及ぼすものとみられます。
「特別党員」は今月27日の臨時党大会で、「一般党員」は前日までの事前の郵送で、それぞれ投票し、臨時党大会ですべての票の開票作業が行われます。
決選投票などの規定はなく、最も多い票を獲得した候補者が新しい代表に選出されます。