韓国で、
北朝鮮に
向けてビラを
飛ばすこと
などを
禁じる法律が29
日公布され、
脱北者団体などは「
表現の
自由を
侵害するもので、
憲法違反だ」として
提訴するとともに、
法律の
効力を
停止する
仮処分の
申し立てを
行いました。
韓国では、
北朝鮮に
向けて
風船でビラを
飛ばすこと
などを
禁じ、
違反した
場合には、3
年以下の
懲役または罰金を
科すとする
法律の
改正案が
今月14
日に
国会で
可決・
成立し、
法律は29
日公布されました。
これを受けて、韓国の脱北者団体などは「表現の自由を侵害するもので、憲法違反だ」として、憲法裁判所に提訴するとともに、法律の効力を停止する仮処分の申し立てを行いました。
記者会見した団体側は「外部の情報を渇望している北の住民を絶望させ、キム・ジョンウン(金正恩)体制を守る法律だ」と述べ、強い反発を示しました。
この法律をめぐって、南北関係の改善を最優先課題とするムン・ジェイン(文在寅)政権は、軍事境界線に近い地域の住民の安全を守るためだと強調しています。
一方、北朝鮮の人権状況を調査している国連のキンタナ特別報告者は「過度な措置だ」として、韓国側に対し施行前に再検討するよう求めたほか、アメリカの有力紙、ワシントン・ポストは、ビーガン国務副長官が非公式に懸念を伝えたと報じるなど、国際社会からも批判が出ています。