出版科学研究所は、去年の本や雑誌の売り上げは1兆6168億円ぐらいになると発表しました。2年続けて前の年より多くなりました。
このうち、スマートフォンやパソコンなどで読む電子版がよく売れて、3931億円になりました。前の年より28%増えました。特に、電子版の漫画は前の年より31.9%増えて、3420億円になりました。
研究所は、新しいコロナウイルスが広がって、家にいる時間が増えたことや、漫画「鬼滅の刃」の人気などが理由だと考えています。
紙の本や雑誌の売り上げは1兆2237億円で、前の年より1%少なくなりました。漫画や子どもの本などの売り上げは増えましたが、毎月出ている雑誌などは、売るのをやめたりしたため、売り上げが少なくなりました。
研究所は「本や雑誌の売り上げは少なくなっていましたが、これから増えていくかもしれません」と話しています。