団塊世代が「後期高齢者」になる2025年問題。800万人もの高齢者が75歳以上を迎える中、課題ばかりが語られがちだが、そこには新たな可能性も潜んでいます。健康寿命が延びる中で、生涯現役を掲げ、地域や社会のために挑戦し続ける高齢者は少なくない。群馬県両毛地域では、サービス業や農業、スポーツなどのさまざまな分野で活躍しています。「年齢を重ねること」の価値を見直せば、新たな高齢化社会の在り方のヒントが見えてくります。
カフェの名前は「冥土喫茶しゃんぐりら」(桐生市本町5)。第1土曜日午前8〜10時にオープンします。客がコーヒーなどを注文すると、65歳以上のメイドたちが静々とお盆を運び、目の前で「おいしくなーれ、喪え喪えきゅん」と呪文を唱えます。愛嬌(あいきょう)たっぷりのもてなしが売りです。
コンセプトは「高齢者を元気にする居場所作り」。市内で子育て支援や地域活性化に取り組んできたNPO法人キッズバレイ(星野麻実代表理事)の事業として始まりました。