茨城いばらき 鹿島かしま港こう沖おきで漁船ぎょせん転覆てんぷく 2人にん死亡しぼう 3人にん行方ゆくえ不明ふめい

海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、6日にち午前ごぜん2時じすぎ、茨城いばらき県けんの鹿島かしま港みなとから東ひがしに30キロ余あまりの沖合おきあいで「巻まき網もう漁船ぎょせんが転覆てんぷくしたようだ」と近ちかくを航行こうこうしていた漁船ぎょせんから通報つうほうがありました。

転覆てんぷくした漁船ぎょせんは茨城いばらき県けん北きた茨城いばらき市しの大津おおつ漁協ぎょきょう所属しょぞくの「第だい八はち大濱おおはま丸まる」で日本人にっぽんじん15人にんとインドネシア人じん5人にんの乗組のりくみ員いんのうち17人にんが救助きゅうじょされましたが、日本人にっぽんじん2人にんが死亡しぼうしました。

また、乗組のりくみ員いん3人にんが海うみに投げ出なげだされて行方ゆくえ不明ふめいとなっています。

「第だい八はち大濱おおはま丸まる」は当時とうじ、イワシ漁りょうに出でていて現場げんば海域かいいきで沈没ちんぼつしたとみられ、海上かいじょう保安庁ほあんちょうが巡視じゅんし船せん4隻せきやヘリコプターを出だすなどして行方ゆくえが分わからない3人にんの捜索そうさくを続つづけています。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、当時とうじ、現場げんばの海域かいいきは晴はれていて、波なみの高たかさは0.5メートルと穏おだやかだったということです。

また、転覆てんぷくした漁船ぎょせんが所属しょぞくする大津おおつ漁協ぎょきょうでは、幹部かんぶが電話でんわで海上かいじょう保安庁ほあんちょうに連絡れんらくするなど対応たいおうに追おわれていました。

転覆てんぷくした漁船ぎょせん イワシ漁りょう出でていた

大津おおつ漁協ぎょきょうによりますと、転覆てんぷくした「第だい八はち大濱おおはま丸まる」は、ほかの2隻せきの漁船ぎょせんとともに鹿島かしま港こうの沖合おきあいでイワシ漁りょうを行おこなっていたということです。

現場げんば海域かいいきではほかにも多数たすうの漁船ぎょせんがイワシ漁りょうに出でていて、海上かいじょう保安庁ほあんちょうとともに行方ゆくえ不明ふめい者しゃの捜索そうさくにあたっているということです。

行方ゆくえ不明ふめいは日本にっぽん国籍こくせきの3人にん

大津おおつ漁協ぎょきょうによりますと、5日にちの昼ひるからイワシ漁りょうに出でていて、行方ゆくえ不明ふめいの乗組のりくみ員いんは日本にっぽん国籍こくせきの40代だいから70代だいの男性だんせい3人にんだということです。

当時とうじ、ほかの2隻せきの漁船ぎょせんとともにイワシ漁りょうを行おこなっていて、ほかの船ふねから漁船ぎょせんが転覆てんぷくしたという情報じょうほうが入はいったということです。

漁協ぎょきょうの幹部かんぶはNHKの取材しゅざいに対にたいし「情報じょうほうが交錯こうさくしていて全まったく状況じょうきょうが分わからないので心配しんぱいしている」と話はなしていました。

救助きゅうじょされた乗組のりくみ員いんの様子ようすは

6日にち午前ごぜん6時じ前まえ、転覆てんぷくした漁船ぎょせんの乗組のりくみ員いんが千葉ちば県けんの銚子ちょうし漁港ぎょこうに到着とうちゃくしました。

乗組のりくみ員いんたちの中なかには救命きゅうめい胴衣どういを身みにつけている人ひともいて、漁船ぎょせんから下おりたあと、消防しょうぼう隊員たいいんらに付き添つきそわれながら消防しょうぼう本部ほんぶが設置せっちしたテントに案内あんないされていました。

このあと、救助きゅうじょされた乗組のりくみ員いんたちは毛布もうふを肩かたにかけて次々つぎつぎとバスに乗り込のりこみ、午前ごぜん6時半じはんごろにバスが病院びょういんへ向むけて漁港ぎょこうを出発しゅっぱつしていきました。

別べつの船ふねの乗組のりくみ員いん「当時とうじ 海上かいじょうは風かぜも波なみもなし」

漁船ぎょせんが転覆てんぷくした付近ふきんで操業そうぎょうしていた別べつの船ふねの乗組のりくみ員いんは「当時とうじ、海上かいじょうは風かぜも波なみもなく、穏おだやかだった。転覆てんぷくするような気象きしょう条件じょうけんではなかった」と話はなしていました。