ことしの大発会には、証券関係者などおよそ100人が出席しました。
はじめに東京証券取引所を傘下に持つ日本取引所グループの山道裕己CEOがあいさつし「新NISAがスタートしてから1年がたち、長年の悲願である『貯蓄から投資』への流れが大きく進んでいると感じる。ことしの『えと』である蛇は脱皮を繰り返しながら変化、成長を遂げる。ことしは一皮むけて成長したマーケットとなることを期待したい」と述べました。
続いて、金融担当大臣を兼務する加藤財務大臣が「経済は回復に向けた兆しが見えてきている。政府としては、この好機を逃すことなくデフレ脱却を確かなものとし、賃上げと投資がけん引する成長型経済への移行を確実なものにしていきたい」と述べました。
そして、鐘を打ち鳴らしたあと全員で手締めをして、ことし1年の活発な取り引きを願いました。
日経平均 午前の終値は500円値下がり
ことし最初の取り引きとなる6日の東京株式市場、日経平均株価は取り引き開始直後には上昇する場面もありましたが、その後は売り注文が優勢となり、500円を超える値下がりとなっています。
日経平均株価、午前の終値は、年末の先月30日の終値より500円27銭、安い3万9394円27銭。
東証株価指数、トピックスは26.89、下がって、2758.03。
午前の出来高は、9億8686万株でした。
市場関係者は「年末年始のニューヨーク市場で、株価が下落した日が多かったこともあって、東京株式市場でも当面の利益を確保するための売り注文が広がっている。また、中国経済の減速への懸念も買い注文が入りにくい要因となっている」と話しています。