“商売繁盛の神社” 神田明神では大勢の参拝者
商売繁盛の神社として知られる東京 千代田区の神田明神には、企業の経営者や、会社員など大勢の参拝者が訪れました。
神田明神によりますと、ことしは仕事始めが6日に集中しているため例年より参拝者が多く、参拝するまで3時間待ちになるタイミングもあったということです。
半導体関連設備の建設を行う企業の役員は、「9連休明けで体がきつい部分もありますが、なんとか新年頑張っていこうと思います。去年は工事の人の集まりが悪く工期に合わせるのが難しかったですが、なんとか調整して売り上げも順調に推移しました。物価が上がっているので、社員に売り上げを還元するために、少しずつでも給料を上げていきたいです」と話していました。
IT企業の経営者は「去年はAIが進化して、いいサービスを客に届けることができましたが、業績は目標に届きませんでした。ことしは業績を上げ、賃金も上げていきたいです」と抱負を語りました。
不動産営業の男性は「資材が高騰して苦戦を強いられていますが、ことしはへび年なので脱皮して生まれ変わる蛇のように、私自身もいろんなことに挑戦して新しい自分になったつもりで、やれることを一つでも増やして世の中に貢献したいです」と話していました。
鹿児島 奄美大島 伝統の「大島紬」を着て仕事
奄美大島にある鹿児島県の大島支庁では、地域の伝統工芸品への理解を深めようと、毎年、仕事始めに有志の職員たちが伝統の織物「大島紬」を着て出勤しています。
6日は、32人が大島紬に身をつつんだ姿で仕事に臨み、着物の袖に気をつけながら資料を作成したり、コピー機で印刷したりしていました。
そして、ほかの職員たちとともに年始の記念撮影を行っていました。
初めて大島紬を着たという女性職員は「思っていたより軽くて着心地も足裁きもいいです。背筋が伸びるような気持ちがします」と話していました。
今年度、大島支庁に配属された保健師の女性は「大島紬を着ることで、奄美を感じながら職場の雰囲気も明るくなってすごくすてきな空間だと思いました。ことしは、奄美の方々の健康を自分なりにどう支えられるか考えながら貢献していきたいです」と話していました。
大島支庁の松藤啓介支庁長は「軽くてあたたかくて、着てみると一段と紬のよさがわかりました。ことしは奄美群島の振興開発のための法律が改正されてから2年目になるので、移住や転住、沖縄との連携に今まで以上に取り組みたい」と話していました。
京都 信用金庫では晴れ着姿で客を出迎え
京都市下京区にある京都中央信用金庫の本店では、着物文化の継承のため毎年、仕事始めの日に職員が晴れ着姿で客を出迎えています。
6日は午前9時にシャッターが開き、晴れ着姿の職員など5人が店頭に立って「明けましておめでとうございます」とあいさつしていました。
信用金庫によりますと、近年はデジタル技術の普及やキャッシュレス化の影響などで来店する客は少なくなっているということですが、訪れた人たちは職員と笑顔であいさつを交わしていました。
ことしの春で社会人2年目となる職員の駒井美咲さんは「2年目のことしはお客さまの気持ちに寄り添って対応していきたいと思います。着ているのは母の着物で、受け継いで大切にしていけるのはうれしいです」と話していました。
秋田 卸売市場で初競り 縁起物「宝船」最高45万円
秋田市外旭川にある秋田市中央卸売市場と公設地方卸売市場では、6日からことしの営業が始まりました。
水産物の初競りでは、県内で水揚げされたマダイやノドグロなどを業者が指で値段を示しながら次々と競り落としていきました。
市場によりますと、今シーズンの秋田沖はしけが多かったことなどから、水産物の半分以上が青森県など県外産となったほか、全体の量も去年の初競りと比べ、1割ほど少ないということです。
青果の部門では、イチゴやバナナといった果物や県産のホウレンソウなどの野菜を赤い木の船に詰めた縁起物の「宝船」6隻が競りにかけられ、最も高いものでは45万円で競り落とされました。
最も高い「宝船」を競り落とした仲卸業者の佐藤文信社長は「秋田の農家を応援する気持ちで毎年せりに参加しています。生産者の所得が上がり、県内の農業が円滑になればよいと思います」と話していました。
この「宝船」は秋田市に寄贈され、野菜や果物は市内の保育所5か所に提供されるということです。
宮崎 多くの小中学校で冬休み終わり授業再開
宮崎県内の多くの小中学校では早くも冬休みが終わって6日から授業が再開し、子どもたちが元気な姿で登校しました。
このうち、宮崎市の赤江小学校では、6日朝早くから全校児童633人が次々に登校しました。
6年生の教室では子どもたちが号令に合わせて「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします」と元気な声で新年のあいさつをしていました。
そして1時間目には冬休みの宿題の国語や算数のプリントをクラスメートと確認して提出し、書き初めで「健康」や「成長」などことしの抱負をしたためていました。
6年生の女子児童は「冬休みはおばあちゃんの家に行ってお年玉をもらったり、家族で神社に行きました。3月にバスケットボールの全国大会があるので全勝して優勝したいです」と話していました。
6年生の男子児童は、「おばあちゃんの家でいとことトランプをして遊びました。ことしは中学生になるので、バドミントン部に入ろうと思っています。部活を頑張りたいです」と話していました。
宮崎県教育委員会によりますと、宮崎県内では公立の小中学校354校のうち、10の市町村の166校が6日から授業を始めていて、9日までにすべての学校が再開する予定です。