台湾北部の
海域で
今月、
海底ケーブルの
損傷が
確認され、
台湾当局が
中国による
関与の
可能性を
排除できない
などとして
捜査していることについて、
中国政府は
根拠がないなどとして
強く
反発しました。
台湾側はこれにさらに
反論していて
応酬が
続いています。
台湾当局は今週、中国人が乗船した貨物船が今月3日に台湾北部の海域で海底ケーブルを損傷させた疑いがあると発表し武力攻撃に至らない、いわゆるグレーゾーンの手法で中国が関与した可能性を排除できないと指摘しました。
中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は8日夜コメントを出し、「海底ケーブルの損傷は世界で毎年100件余り起きていてよくある海の事故だ」と主張しました。
その上で「根拠のない想像で『グレーゾーンの脅威』だと意図的に誇張し、手段を選ばずに『反中国』をあおっている」などと強く反発しました。
これに対して台湾当局は、台湾の離島でも過去に海底ケーブルが切断されているので、慎重に対応しなければいけないと反論して応酬が続いています。
海底ケーブルは通信などを支える重要なインフラですが、北欧のバルト海でもこのところ損傷や切断が相次いで確認され、去年11月のケースではスウェーデン当局などが中国籍の船が関わった疑いがあるとして捜査しています。