2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震で最大震度7の揺れを観測した厚真町では、大規模な土砂崩れが起きるなどして災害関連死を含め37人が亡くなりました。
7日、町の総合福祉センターで追悼式が行われ、およそ150人が参列しました。
式では全員で黙とうをささげたあと、宮坂尚市朗町長が「町民一丸となって必ずこの難局を乗り越える、震災に埋もれた悲しい町で終わらせず、再び輝きを取り戻すという決意をもって歩みを進めてきた」と話しました。
そのうえで「全国各地で頻発、激甚化する災害に備え、防災・減災対策に全力で取り組まなければならない」と述べました。
また遺族を代表して、母親を亡くした中村忠雄さんがあいさつし、「『2度と悲しみを生みたくない、災害を忘れない』という思いでこの場に立つことにした。私たちはあの地震で大切なものを失ったが、残された者の使命として、力を合わせて、みなさんの意思を受け継いでいきたい」と述べました。
参列した人たちは会場に設置された献花台に花を手向け、犠牲者を悼みました。
追悼式を終えたあと、遺族代表であいさつをした中村忠雄さんは「地震から6年がたつのがとてもはやかった。月日がたったが、この災害を忘れてはいけないといつも思っている。これからは厚真町がもっと活気ある町になっていってほしい。母にはちゃんとするようにと言われていたので、私自身も一生懸命働いていきたい」と話していました。