生まれつき子宮が二つある米アラバマ州の女性が、それぞれの子宮で同時に妊娠した双子の赤ちゃんを無事出産した。
アラバマ大学バーミンガム病院によると、ケルシー・ハッチャーさん(39)は19~20日の日をまたぎ、計20時間かけて3番目と4番目の子どもを出産した。
まず19日午後7時45分、右側の子宮で妊娠していた子どもを分娩(ぶんべん)出産。ロキシーちゃんと命名されたこの女の子に授乳する間も、左側の子宮の陣痛は続いていた。
約10時間後の20日午前6時10分、帝王切開で2人目の女の子が生まれ、レベルちゃんと命名された。
医師によると、別々の子宮から日をまたいで2人の赤ちゃんが生まれた場合でも、二卵性双生児とみなすことができるという。「結局のところ、2人の赤ちゃんが同時に一つのお腹の中にいた。ただ部屋が違っていただけ」と主治医は話す。
二つの子宮をもつ女性がそれぞれの子宮で同時に妊娠する確率は、一般的には20億分の1程度とされる。ただ、あまりにも珍しい症例のため、確固たる統計はない。