作家さっかの伊集院いじゅういん静しずさん 死去しきょ 73歳さい「大人おとなの流儀りゅうぎ」シリーズなど

伊集院いじゅういんさんは、1950年ねんに山口やまぐち県けんに生うまれ、都内とないの大学だいがくを卒業そつぎょう後ご、広告こうこく代理だいり店てんの勤務きんむなどを経へて、1981年ねんに作家さっかデビューしました。

地元じもと・山口やまぐち県けんなどを舞台ぶたいにした自伝じでん的てき長編ちょうへん小説しょうせつ「海峡かいきょう」3部ぶ作さくや、瀬戸せと内海うちうみの島しまの小学校しょうがっこうを舞台ぶたいに教師きょうしと子こどもたちの交流こうりゅうを描えがいた「機関きかん車しゃ先生せんせい」など、人生じんせいの機微きびを端正たんせいな筆致ひっちで描えがく小説しょうせつを数多かずおおく発表はっぴょうし、1992年ねんに短たん編集へんしゅう「受うけ月つき」で直木なおき賞しょうを受賞じゅしょうしました。

その後そのごも自身じしんの人生じんせい観かんや仕事しごと観かんをつづるエッセー集しゅう、「大人おとなの流儀りゅうぎ」シリーズがベストセラーとなるなど精力せいりょく的てきに活動かつどうを続つづけてきました。

また、作詞さくし家かとしても活躍かつやくし、近藤こんどう真彦まさひこさんの「ギンギラギンにさりげなく」や「愚か者おろかもの」などのヒット曲きょくを手てがけています。

プライベートでは、1985年ねんに当時とうじの妻つまだった俳優はいゆうの夏目なつめ雅子まさこさんを白血病はっけつびょうで亡なくし、その後そのご、俳優はいゆうの篠しのひろ子ひろこさんと結婚けっこんしていました。

伊集院いじゅういんさんは、2020年ねんにくも膜くもまく下か出血しゅっけつで倒たおれましたがその後そのご、復帰ふっきし、週刊しゅうかん誌しでの連載れんさいや新作しんさくの発表はっぴょうを続つづけていました。

しかし、10月つき初旬しょじゅん、肝きも内ない胆きも管かんがんの診断しんだんを受うけ、治療ちりょうのため当面とうめん、執筆しっぴつを休止きゅうしすることを発表はっぴょうしていました。

妻つまの篠しのさんは24日にち夜よる、コメントを発表はっぴょうし、この中なかで、伊集院いじゅういんさんがきょう亡なくなったことを明あきらかにしました。73歳さいでした。

篠しのさんは「自由じゆう気きままに生いきた人生じんせいでした。人ひとが好すきで、きっと皆様みなさまに会あいたかったはずですが、強つよがりを言いって誰だれにも会あわずに逝いってしまった主人しゅじんのわがままをどうかお許おゆるしください。最期さいごまで自分じぶんの生き方いきかたを貫き通つらぬきとおした人生じんせいでした。ありがとうございました」などとコメントしています。

出身しゅっしん地ちの山口やまぐち県けん防府ほうふ市長しちょう「市民しみんの誇ほこりで残念ざんねん」

伊集院いじゅういんさんの出身しゅっしん地ち、山口やまぐち県けん防府ほうふ市しの池田いけだ豊ゆたか市長しちょうは「大変たいへん、驚おどろくとともに心こころより哀悼あいとうの意いを表あらわします。防府ほうふが生うんだ直木賞なおきしょう作家さっかで文化ぶんかの街まちである防府ほうふを象徴しょうちょうするような方ほうでした。伊集院いじゅういんさんは多た方面ほうめんで活躍かつやくされていて、市民しみんのみなさんの誇ほこりで残念ざんねんとしかいいようがないです」と話はなしていました。